007 ゴールデンアイ
6年のブランクをおいて製作された新生007の第1弾!!
(2008/11/28)

ティモシー・ダルトンの「007 消されたライセンス」(89)以来、6年のブランクをおいて製作された新生007の第1弾。5代目ジェームズ・ボンドには、以前より噂のあった人気TVシリーズ「レミントン・スティール」(87)のピアース・ブロスナンが選ばれ、歴代ボンド役者の中でもっともセクシーでスマートと評判を取った。監督はTV「刑事ロニー・クレイブン」(85)で注目を集めアクション大作「ノー・エスケイプ」(94)で全米ヒットを飛ばしたマーティン・キャンベル。「クリフハンガー」(93)のマイケル・フランスの原案を、「コールド・ルーム」(83)のジェフリー・ケインと、作家のブルース・フィアスティンが脚色しマンネリ化しつつあった007に新しい風を吹き込んだ。女優陣では、スウェーデンの人気シンガーのイザベラ・スコルプコがボンド・ガールを、オランダ出身の女優兼モデル、ファムケ・ヤンセンが野性味ある悪女を好演している。共演は「パトリオット・ゲーム」(92)のショーン・ビーンなど。旧ソ連で展開されるオープニング、ペテルブルグの戦車チェイス、クライマックスのスペクタクルなどの特撮は、「サンダーバード」(64-44)などで天才的なミニチュア・ワークを見せたデレク・メディングスが務め、本作は彼の遺作となった。リュック・ベッソンとのコンビでお馴染のエリック・セラによる音楽も、控え目ながら好印象。007の新たな方向性は大成功だったといえよう。



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