イノセント・ラヴ
[第5話]
11/17放送

佳音(堀北真希)が涙を浮かべて殉也(北川悠仁)の目の前から走り去った日から、殉也は佳音と連絡が取れなくなる。アルバイト先のレストランにも出勤しないばかりか、携帯電話もつながらない。困惑した殉也は昴(成宮寛貴)に相談するが、昴は「佳音が自ら姿を消したのだから、放っておいた方がいいのでは」とアドバイスする。

一方、佳音の兄・耀司(福士誠治)は、編集部で一人作業をしていた記者・池田(豊原功補)を襲った後、彼のパソコンから自分が関わった“6年前の事件”についてのデータを消去した。その後、佳音のアパートへは戻らず、そのまま生まれ故郷・長野へと急ぐ、耀司。山本(山本圭)の経営する心療心科病院に侵入した耀司は、佳音のカルテを盗み出し処分した。山本は、6年前の事件をきっかけに心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発病した佳音を診察した医師だった。

その後、耀司は佳音のところへは帰らず、鉄工所の知人・卓夫(浅利陽介)にかくまってもらう。新聞では既に“編集部・襲撃事件”が報道されていた。

佳音は、アパートを訪ねてきた刑事から“耀司がしでかした襲撃事件”について聞かされた。同時に、大勢のマスコミも佳音のアパートに押しかける…。
耀司を心配した佳音は、耀司の事件を担当している弁護士・島田(宮田早苗)に「耀司を助けてほしい」と頼むが、島田は「被害者が示談に応じることを祈るしかない」と、冷たい。

そんなある日、美月は襲撃事件の記事を殉也に見せた。
“佳音のこと”を知った殉也は放っておけず、昴に頼んで佳音のアパートの住所を教えてもらい駆けつける。アパートに来てくれた殉也に、佳音は初めて苦しい胸のうちを打ち明けた。

「兄のことを知られると皆離れていく」。

その言葉を聞いた殉也は、「佳音が自分のためにしてくれたように、君のために祈る」と告げる。
殉也の言葉を聞いた佳音の目からは、止めどない涙がこぼれた。

翌日、耀司に殴打されて入院している池田を訪ねた佳音は、「耀司のことを訴えないでほしい」と何度も頭を下げる。そんな佳音に池田は「訴えない代わりに…」と、ある条件を出した。それは、「今一度、山本心療内科で治療を受けて、6年前のことを思い出してほしい」というものだった。佳音は池田からの条件を受け入れることを決める。

池田と一緒に、長野の山本医師を訪れた佳音。今回の治療で佳音が思い出したのは、事件前年のクリスマスの夜のことだった。ところが記憶をある程度までよみがえったとき、佳音は突然、苦しみ出す。その様子を見ていた山本医師はそこで治療を打ち切った…。

帰り道、殉也は、車中で1枚の写真を佳音に手渡す。それは運動会のときに撮った家族の写真だった。しばらく写真を見つめていた佳音だったが、やがて大きく呼吸が乱れ、突然、車から飛び出してしまう。池田は林の中に逃げていく佳音の後を慌ててが追いかけ、佳音に触れた瞬間、過去の出来事が脳裏をよぎった佳音は叫び声をあげた。池田はなんとか佳音を落ち着かせると、車でアパートまで送り届けた…。

佳音がアパートに戻ると部屋には耀司のシャツが残されていた。耀司はいなかったが、どうやら、一度アパートに戻ったようだった。佳音が耀司のシャツを手にすると、そこには池田を襲ったときに飛び散ったと思われる血痕がついているのに気づく。それを見た佳音は、再び激しい動悸に襲われる。そして、ついに事件のあった夜のことを思い出す…。

横たわっている両親、血のついたナイフ…その前に立ち尽くす耀司…。

それからしばらくして、殉也が佳音を訪ねてきた。心配して来たのだ。声をかけるが返事がない。けれども、ドアの鍵は開いていた。中の様子を窺うように部屋に入った殉也は、部屋の隅で肩を震わせて泣いている佳音を見つける。

佳音は殉也に、“父母を殺したのは殉也だった”と告白する。佳音をそっと慰める殉也。そこに突然、耀司が現れた。佳音と殉也のやりとりを聞いていた耀司は、自分が父母を殺したこと、家に火をつけたこと、それが事実だということを認めた。そして耀司は佳音、「よく思い出したな」といって微笑む。さらに、「これ以上何も思い出すな」と言い残し、部屋を飛び出してしまった。

佳音を心配した殉也は、佳音を促すようにして自宅に連れて帰る…。


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12/01 第7話


11/24 第6話


11/17 第5話


11/11 第4話


11/03 第3話


10/27 第2話


10/20 第1話

キャスト
秋山佳音 / 堀北真希(ほりきたまき)
幼い頃に両親をある事件で殺害され、たった一人の肉親だった兄がその殺人事件の容疑者として逮捕されてしまったという過酷な運命を背負ってきたこのドラマの主人公。
気持ちのどこかに常に“孤独感”を抱えて生きているが、周りの人間にはそのことに気付かれないよう明るく振舞っている。
そんなある日、彼女の前に一人の男が現れた。
この出会いが彼女の運命を大きく変えることになるとは…。
長崎殉也 / 北川悠仁(きたがわゆうじん)
元作曲家のピアニスト。現在はピアニストとしての活動より、地元の教会の日曜学校で子供たちに音楽を教えるのがメインとなっている。
そして生活をしていく為にピアノバーでアルバイトをしている。
お客からの評価は高い。

桜井美月 / 香椎由宇(かしいゆう)
幼稚園で働いている先生。殉也(北川悠仁)とは昔からの知り合いでひそかに想いを寄せている。
しかし、昔からの知り合いということが災いして、殉也にとって彼女は妹のような存在になっていた。
殉也が佳音(堀北真希)に興味を持ち始めたことが気に入らなく、佳音に対し嫉妬心を抱くようになってしまった。
瀬川昴 / 成宮寛貴(なりみやひろき)
ジュエリーデザイナーとして働く男性。殉也とは大学時代からの親友。
しかし、彼は親友の殉也にも言えない秘密を抱えていた。
その秘密は誰も知らない謎だらけだが、それが原因で好きな人に想いを伝えられずに苦しんでいるのであった。
聖花 / 内田有紀(うちだゆき)
大学時代に殉也と知り合い恋人となった。自分のわがままな性格も文句を言わずに付き合ってくれる殉也を信頼し、二人は婚約した。
しかし、佳音が殉也の前に現れてから徐々にその歯車が噛み合わなくなっていく。
秋山耀司 / 福士誠治(ふくしせいじ)
両親の殺害容疑で現在少年刑務所に服役している。
自分のことよりも、両親がいなくなり兄までもがいなくなり、1人きりになってしまった妹のことを心配している。
果たして本当に耀司が両親を殺害したのだろうか…。
池田次郎 / 豊原功補(とよはらこうすけ)

義道神父 / 内藤剛志(ないとうたかし)


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