風のガーデン
[第2話]
この日も大学病院で貞美（中井貴一）は麻酔学についての講義を行っていた。10/16放送
刺すような痛みを堪えながら…。
講義が終わると、気休めのような痛み止めを飲むために、貞美は自分のデスクへと急いだ。
痛みが訪れる間隔が徐々に縮まってきていることに不安を感じる貞美。
それは手術執刀中も、容赦なく貞美を襲った…。
そんなある日、貞美がすい臓癌手術を行った二神（奥田瑛二）が、強引に病院を退院したとの話が伝わる。
貞美は学会へ出席するため札幌へと向った。恋人の茜（平原綾香）も一緒だ。
貞美は茜にスイートルームを予約し、自分は別のホテルの部屋を予約する。
札幌へ到着し、学会に参加した貞美は、札幌で開業医をしている水木（布施博）と会い、「見てほしいものがある」と、自分のホテルへ呼び出す。
貞美は水木に自分のエコー写真を見せる。
すると、水木は今夜にも自分の病院で検査を受けることをすすめた。
夜、水木の病院で検査を受ける貞美。
結果は、貞美の予想通り“すい臓癌”だった。それもかなり進行している。
医師の話では既に“レベル４”まで進行していて、手術も不可能らしい。
貞美は東京で化学療法を受けることとなった。もちろん、極秘で…。
水木に堅く口止めをした貞美は、茜の待つホテルへ向かう。
旭川では、貞美の娘・ルイ（黒木メイサ）が、よさこいソーラン祭りの踊りの練習をしていた。ルイが富良野の自宅へ戻ると、「蛍がいなくなった！」と、岳（神木隆之介）がパニックを起している。
貞三（緒形拳）・ルイ・岳の３人は、４km離れたガーデンまで老犬・蛍を探しに行く。
ガーデンのウッドデッキで、既に蛍は他界していた。
悲しみにくれ、暖炉の前の椅子で蛍を抱きしめる岳。
“生きるものの命と死”について、貞三は諭すように話して聞かせた。
東京に戻った貞美は、個人病院で化学療法の治療を開始する。
そんなある日、行方が分からなかった二神が貞美の病院へ運び込まれてくる。
激しい激痛とひどい黄疸で意識もはっきりとしない二神。
そんな二宮に自分の未来を重ね合わせているのだろうか。
貞美はモニターを見ながら、じっと何かを考えていた。
…彼もまた、レベル４だった。
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第1話
東京のとある医大病院で麻酔科医として働いている。
麻酔学界では凄腕の権威として全国でも有名である。
しかし、実は末期ガンを抱えている。
誰にもこのことは教えていないものの日々不安にかられている。
貞美の娘。
イギリスで本格的にガーデニングを学んだ経験があり、日本に帰ってきてから自宅に誰もが目を奪われる庭を作り上げた。
貞美とは音信不通である。
貞美の息子。
知的障害を抱えているものの、他の人と比べて音感や記憶力に優れている。
貞美とは音信不通である。
貞美の父。
富良野で訪問医として働いている。
貞美が北海道を離れてから2人の子供の面倒を見ている。
貞美と同じ病院で働く看護師長。
かつて貞美と関係があったという噂が病院内でも流れている。
政財界を揺るがす株不正取引の黒幕の一人。
その正体は謎に包まれている所が多い。
歌手としてのデビューを目指している女性で22歳。
歌手になる為の勉強として、現在がホテルのラウンジなどで弾き語りをしている。
そんなある日、喉の治療で通った病院で担当してくれた医師・貞美に恋心を抱いてしまい…。
二神達也の娘で現在23歳。
両親が離婚し、それからは父親に会えない日々が続いていたが、そんな父が病気を患っていることを知って病院を訪れる。
貞美の幼なじみで現在44歳。
昔から貞美に好意を抱いていた。
二度の結婚と離婚を経験しており現在は独身の身。
実家の理容室を継いで生計を立てている。
貞美の大学時代の同級生で現在45歳の男。
札幌で開業医として働いており貞美のガンを診断した医者である。
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