曲げられない女
[第3話]
自分の信じた道を突き進んだ結果、恋人も仕事も失った。01/27放送
ダブルショックに落ち込む早紀。
そんなある日、早紀は母(朝加真由美)の夢を見た。「ひとりで大丈夫ね」と声をかけて去っていく母。早紀は追いかけるが途中で消えてしまう…そんな夢だった。不吉な夢から目覚めると、新潟の病院から連絡が入る。母親が心臓発作を起こして再入院したというのだ。
早紀は急いで母の入院する病院へ向かった。そして医師から「今度倒れたら命の保証はできない」と言われる。
一方、璃子(永作博美)のお宅は相変わらずだ。夫も、義母も、子どもも、お手伝いさんすら、璃子を空気のように扱う。誰も璃子を必要としていないのだ。全く「家族」に入れてもらえない璃子。お金のうえでは不自由はないものの、寂しい限りだ…。そんななか、璃子は早紀の元カレ・正登(塚本高史)から電話をもらう。なんでも相談したいことがあるそうだ。
正登は「早紀ともう一度よりを戻したい」そうなのだ。ところが連絡がつかないと困っているという。そこで璃子は藍田(谷原章介)を引き連れ、はるばる新潟まで早紀に会いに行った。
その頃、早紀と母親はケンカ状態になっていた。医師から「絶対安静」と言われている母が、勤務先の高校へ「行く」といってきかないからだ。なんでも生徒が卒業する前に会いたいらしいのだが…。
母は「教師という仕事に命はってんだよ」と言い、早紀を困らせた。まったく気の強い親子だ。
そこへ藍田と璃子がやってきた。2人は、早紀がプロポーズを断ったことや、事務所を辞めたことなど、すべて母に喋ってしまう。藍田は、早紀のことをからかって、何だか楽しそう。
その後、早紀、璃子、藍田は、早紀の実家でお鍋を囲んだ。
璃子は正登に連絡して状況報告をした。正登に頼りにされてとても嬉しそう。その頃、早紀は日記を書いていた。「母が頑固」と書きこむ早紀…。
早紀の母は、医者が止めるのをふりきり、学校へ行こうとする。医師と一緒に止めようする早紀に「これがあたしの人生。人間、生まれ方は選べないけど、死に方は選べるんだよ」と暴れ、興奮したせいで発作を起こしてしまう。
そこへ見舞いにやってきた璃子。早紀が困っている様子をさっそく正登に報告する。藍田もやってきた。高校へ行くという母に「生徒たちをここへ呼んだら」と提案するが、母は「教壇じゃないと意味がない」と頑なだった。
藍田たちがいなくなった後、母は「学校へ行きたい。このまま何もしないなら死んだ方がましだ」と漏らし、高校に連れて行ってほしいと早紀に頼んだ。母から初めて頼まれごとをした早紀。早紀は、病院から母を連れ出すことを決意する。
こっそり車椅子を病室に運び込もうとしたとき、やってきた藍田と璃子にバッタリ会う。そこで2人も共犯に…。医者の目をごまかす役を璃子が、看護師は藍田が引き止め、早紀と母親はパトカーで高校へと向かう。
「ここでいい」母は廊下で車椅子を降りると、ゆっくりと歩いていこうとした。それを見ていた早紀は「やっぱり戻ろう!」と母を止める。「私やっぱり、母さんと、1分でも1秒でも一緒ににいたいの」早紀は懸命に引き止めた。そんな母に早紀は「ごめんね」と言うばかり。そこで早紀の想いが弾ける。
子供の頃、母は自分より生徒が大事だった。そんな母をずっと恨んでいたと…。生徒たちに嫉妬していたと…。
「生徒に伝えたい言葉があるなら自分が伝える」早紀はそう言うと、母にかわって教室に入った。生徒たちに母の言葉を伝えようとするが、すぐに脱線して憲法の話に…。汗を拭こうとハンカチを取り出したとき、ポケットからメモが落ちる。早紀はメモを拾うと、メモの言葉を黒板に書いた。
「我死すともいい友」
母からこのメモを渡されたとき、はじめは意味が分からなかったという、早紀。でも今は「私が死んでもいい友がいれば大丈夫」という意味かも知れないと生徒たちに話す、早紀。さらに以前、母が言っていた「その人がどんな人間かは、友だちをみればわかる」という言葉も紹介した。
早紀が母を連れて病院に戻ると、医師から「もうあまり時間がない」と言われる。その母は病室でベッドの上に正座し、璃子と藍田に向かって「私が死んだら、娘をよろしくお願いします」と頭を下げた…。
――母の葬式の日。
生徒たちがたくさん来てくれた。正登も手伝いに新潟まで来てくれた。
もちろん、璃子と藍田も…。
落ち着いたら東京に戻るという早紀を残して、一足先に帰る、藍田と璃子。
「早紀のことが心配」という藍田に向かって、「早紀のことを好きになっちゃったんじゃない?」とからかう璃子。
東京に帰ると、璃子も、藍田も、普通の生活に戻った。
璃子は相変わらず家族から仲間はずれ。腹を痛めて産んだわが子も、おばあちゃん(義母)が大好きなようだ。
藍田は、相変わらずきれいな女の人と楽しいナイトライフを楽しんでいたが…なんだか早紀のこと(?)が気になる様子だ。
しばらくして、東京に戻ってきた、早紀。
ふと携帯で母に電話してみる。もちろん、電話はつながらない…。
アドレスも削除できないまま…。
「どうして死んだのよ。母さん。何のために生きているのか分からなくなったよ、私」早紀はポツリとつぶやいた…。
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キャスト
荻原早紀 / 菅野美穂(かんのみほ)32歳。
弁護士の有能なアシスタント(時給1200円)。
司法試験に9回落ちながらも弁護士への夢を諦めきれない独身女。
坂本正登 / 塚本高史(つかもとたかし)
早紀(菅野美穂)と大学時代から付き合っている。
早紀の後輩だが、早紀より先に司法試験に合格した。
デートは週1、お泊り禁止で「おあずけ」状態ある。
長部璃子 / 永作博美(ながさくひろみ)
高校時代の同級生。
有閑マダムである。
藍田光輝 / 谷原章介(たにはらしょうすけ)
警察キャリア官僚。
女好きである。
早紀(菅野美穂)に興味アリ。
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