魔女裁判第9話あらすじ完全版

魔女裁判

[第9話]

07/04放送

実況検分に行った事件現場の別荘で、香織（比嘉愛未）は、徹（生田斗真）といずみ（加藤あい）を襲い、その際に、過って窓から転落した。

搬送される香織に付き添って、徹といずみ（加藤あい）が病院へやってくる。
手術は無事に終わり、大怪我を負うが命には別状がなく、ホッとする。

その時、香織の荷物を持った看護師が徹たちの前を通ろうとした。おかしいと思い、徹が看護婦に声をかけると、看護婦は「吉岡という付添いの方から、荷物を持ってくるように頼まれた」という。
「自分が吉岡です」徹はそう言うと、詩織の荷物を受け取った。
一体、誰が自分の名前を使って、荷物を持ち出そうとしたのか!?

その時、荷物からカードが滑り落ちた。それは、あるはずのない《４つ目の別荘の鍵》だった。
別荘の鍵は３つのはず。すべての鍵を、管理人の岡村（横山あきお）が持っているはずだった。
判決まで、あと4日。徹といずみは、別荘へ行って、《４つ目の別荘の鍵》を別荘の玄関で試すと、やはり玄関の扉が開いた。やはり、カードキーは別荘の鍵だったのだ。管理人の岡村に話を聞いても、自分は知らないと話す…。

別荘からの帰り道、いずみは徹に対して、「もう詮索するのは止めよう」と言い出す。「もし香織さんが事件に関わっていたとしたら、あなたは香織を訴えられますか」と、いずみは徹に問う。
2人が話をしていると、何者かが、背後から何者かが徹の鞄を奪い取って車で逃走した。
何者かが《別荘の、4つ目の鍵》を狙っているのだ。

東京へ戻ると、徹はまっすぐに香織の病室へ急いだ。香織の意識はまだ戻らないままだ。
すると、病室に柏木遥（忽那汐里）がやってきた。香織のお見舞いに来たのだという。
徹は、遥に《別荘の、4つ目の鍵》について、たずねてみた。

徹はいずみに電話をして、遥から聞いた話をする。
遥の話では、以前、東条英彦（浜田晃）が、別荘の鍵を紛失したと聞いたことがある、というのだ。
そこで徹は、明日、東条英彦のアリバイを確かめに、東条の会社を訪ねることを打ち明ける。
その間、詩織の病室にはいずみが来てくれることになった。

徹といずみのやりとりを、黒川はしっかりと盗聴していた。

翌日、徹は東上英彦のアリバイを確かめに会社に出向いたが、東条総一郎（早川純一）が死亡した日時の、東上英彦のアリバイを覆すことはできなかった。

その頃、香織の病室には、いずみと、いずみの夫（＝黒川）が来ていた。いずみの夫は、いずみに買い物を頼むと、その隙に《別荘の、4つ目の鍵》を探しはじめた…。

香織の病室に戻ってきた徹。香織の病室には、いずみだけが残っていた。いずみの夫は、突然の急用で先に帰ったという。が、次の瞬間、香織の病室内が荒らされているのに気づいた。真犯人が、カードキーを奪いにきたのだ。
徹は、カードキーを隠しておいた場所――ＣＤレコーダーに手を触れると、カードキーは、まだそこに隠されたままだった。

次の瞬間、徹は、香織の枕元に「Ｋ」の文字が書かれたメッセージカードを見つける。
「これ以上、余計なことをしないように」カードには、徹に対する警告が書かれていた。

最終公判の日――。
公判が開かれる前に、徹は《別荘の、4つ目の鍵》を裁判官に提出し、新証拠として、裁判で取り上げてもらおうと考えた。

徹は、裁判官の一人に「大切な話がある」と声をかけると、裁判官室で待つように指示される。他の2人の裁判官を連れてくるというのだ。
徹が椅子に座って待っていると、何者かに背後から襲われ《別荘の、4つ目の鍵》を奪われてしまう。

黒川は、既に裁判官1名を買収していたのだ。

第10回公判――
この日は進藤弁護士（渡邉紘平）側による、被告への質問が行われた。
その最中、突然、裁判員席から徹が声を発した。

「も…もし、4つ目の別荘の鍵があったら…？」
徹の言葉を聞いて、明らかに動揺したのは鏡子だった。
そして、進藤弁護士の質問の最中、鏡子（石田ゆり子）は、突然、質問の打ち切りを申し出たのだ。

新証言も、実況検分も、鏡子にとって有利なはずなのに――進藤弁護士も、徹も、なぜ鏡子が質問を打ち切ったのか戸惑っていた。

鏡子は一体何を考えているのか――意識が戻らない詩織の横に寄り添い、彼女の頭を抱える徹。
その時、詩織が目を覚ました。
「長い夢を見ていたよう――」香織は魔女の呪縛から解かれたようだった。
夢の話をしているうちに、詩織は、自分が徹を殺そうとしたことを思い出してパニックに陥ってしまう。
そんな詩織を、徹は優しく受け止めた。

「正直に答えてほしい。あの鍵は、誰から？」徹が問いかけると、香織は、鍵は郵送されてきたものだと答える。キーカードには、ワープロで打たれた手紙が添えられていたという。
香織は徹にその手紙を徹に見せた。

その手紙を見たとき、徹には真犯人がわかってしまった…。
真犯人は、柏木鏡子の娘・柏木遥に違いなかった。

第10回論告――。
検察側は、柏木鏡子に懲役20年を求刑した。
いよいよ最終陳述のとき。
最終陳述で、鏡子は思いもかけない言葉を発し、法廷は騒然とする。

「私が、殺しました」。

――結審まであと1日。

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ｷｬｽﾄ

吉岡徹 / 生田斗真(いくたとうま)
自称“ストリート系デザイナー”だが、それだけでは生活できないためフリーターを続けている24歳。貧乏だが人生を悲観しない明るいお調子者で、優しい性格。裁判員に選ばれ落ち込むいずみを懸命に助けようとするものの、次々と危険な出来事に巻き込まれていき、はじめは日当が出るから喜んでいる程度だった気持ちに、次第に事件を解決しようという使命感が生まれていく。

渡部いずみ / 加藤あい(かとうあい)
エスカレーター式で短大まで卒業したお嬢様育ち。現在は、卒業後に入社した会社で出会った男性と結婚し、一児の母となっている。日々、一人娘の舞を優れた学校に入学させたいと“お受験”と奮闘中。優しい性格のため、「自分には人を裁くことができない」と裁判員に選ばれたことを思いつめる。次々と降り掛かる危険な出来事から助けてくれる徹を、頼るようになっていくが…。

本宮香織 / 比嘉愛未(ひがまなみ)
東西新聞入社2年目の記者で、徹の大学時代からの恋人。自分にはない感性を持つ徹に惹かれている。徹が裁判員となっていることを知らず、法廷で驚く。被告人である柏木鏡子の独占取材でスクープをとることがきっかけで、鏡子に親しみを覚えていくようになるが、反対にいずみのことを気にかける徹に対して不信感を募らせていく。

柏木鏡子 / 石田ゆり子(いしだゆりこ)
不審死を遂げた東条総一郎の愛人。銀座の高級クラブで働いていたところを東条に見初められ、愛人となった。容疑者として逮捕され、起訴されている。男女問わず人を惹き付ける、少女のようなあどけなさと大人の気品を持ち合わせている魅惑の女性。10年前にも夫を事故で亡くし保険金を手にしているため、マスコミや世間からは“魔女”と呼ばれるようになる。

柏木遥 / 忽那汐里(くつなしおり)
被告人・柏木鏡子の一人娘で、母の無実を信じ続ける健気な少女。10年前に父親が死んでからは母一人子一人で育ち、公判中も弁護士の進藤とともに母を支えている。

黒川竜一 / 鈴木亮平(すずきりょうへい)
裁判員に近づいて評決を買収しようと企む謎の人物。裏の情報に精通している。米国で陪審コンサルティング会社に務めていたというが、その真偽は不明。部下に特殊分野のエキスパートを抱え、大胆かつ冷徹に行動する完璧主義者。

奥寺梨華 / 末永遥(すえながはるか)
裁判員に選ばれた、売れっ子のキャバクラ嬢。周りに流されやすいタイプだが、恋愛には一途。資産家の恋人との結婚をそろそろと考えているが…。

水島真紀子 / 滝沢沙織(たきざわさおり)
黒川が率いる謎の組織で参謀を務める美女。黒川からの信頼も厚く、彼の右腕として行動している。