三毛猫ホームズの推理
[第9話]
女子大での連続殺人事件をきっかけに、義太郎(相葉雅紀)は自らの力で事件を解決しようと誓う。義太郎はホームズに別れを告げたのだ。06/09放送
ところが更なる殺人事件が発生してしまう。“ドラッグパーティ”とおぼしき館の一室で、奈良教授(松澤一之)が遺体で発見されたのだ。義太郎たちが駆けつけると、ガウンを纏いカーペットに横たえる奈良教授の傍で、置物を片手に立ち尽くす友美(岡本玲)が立ち尽くしていたのだ。
義太郎は友美のことを「信じる」と約束をしたのに…。義太郎の気持ちは揺らぐが、それでも友美を信じると決める。
取調べで友美は奈良教授殺害を容疑する。しかし鑑定の結果、置物からは知美の指紋のみが検出される。義太郎は知美の無実を証明するために奮闘し、見事に彼女の潔白を証明する。
一方、知美の友人の村瀬明日香(有村架純)が姿を消してしまう。さらに実際に殺人を行ったと思われる堀口(東根作寿英)を、もう少しというところで逃がしてしまう。
捜査のなかで、明日香が奈良教授を殺害した物的証拠が出てくる。ちょうどその時、明日香から義太郎に電話が…なんと自首するというのだ。
明日香の指定する場所で芳太郎は落ち合う。明日香は自白を始めるが、その時、仮面を被った何者かが明日香をナイフで刺し逃走する。義太郎と石津(大倉忠義)が追いかけ、ある部屋に追い詰めるが…仮面の男は友美を人質にとったのだ!仮面の男は堀口だった。しかし、肝心な事を口にしようとしたとき、背後の窓から転落、即死してしまう。
現場検証が行われている時、ふいにホームズが現れる。ホームズを見ていた義太郎は事件の真相に気付く。そして犯人を誘い出すために、芳太郎は“罠”を仕掛けた。
罠にはまって現れたのは――義太郎が信じた友美だった。友美が連続殺人事件の黒幕だったのだ。こうして事件は解決するが、義太郎にまで裏切られた友美は、まるで“生ける屍”のようにすっかり心を閉ざしてしまった。
そして――ホームズも義太郎に別れを告げた。
06/23
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キャスト
片山義太郎 / 相葉雅紀(あいばまさき)29歳独身、警視庁捜査一課の刑事。
3人兄弟の次男で、家事全般を完璧にこなす。
憧れの刑事の職についたものの、高所恐怖症、女性恐怖症、幽霊まで怖いダメダメ刑事。
「俺は刑事なんて向いていない…」と嘆き、毎日のように辞表を提出している。
ホームズ / マツコ・デラックス(まつこでらっくす)
捜査の途中で義太郎と出会った一匹の三毛猫の化身。
義太郎の捜査に対して、決定的なヒントを与えてくれる。
その化身の姿は義太郎にしか見えていない。
なぜか片山家を以前から知っているような素振りがある。
アジの干物が好物で、基本的にその場を動かない。
片山ヒロシ / 藤木直人(ふじきなおひと)
39歳の独身、義太郎の兄。
先祖譲りのマンション賃貸を取り扱い、一家の主な収入源としている。
片山家の父親的存在で、ふがいない義太郎に時に苦言を呈する。
小説家を目指し、家で執筆活動をしている。
極度のミステリーマニアだが、まともに一本の作品を書き上げたことはない様子。
片山晴美 / 大政絢(おおまさあや)
義太郎の妹、24歳。アルバイトを転々としている。
兄とは正反対に鼻っ柱が強く、行動力がある。
末っ子特有のわがままさ、頑固さがあり、どこかにくめない性格。
ホームズを連れて事件調査に勝手に乗り出すこともしばしばある。
石津刑事 / 大倉忠義(おおくらただよし)
晴美の「自称」恋人で、捜査一課の刑事。
根本の手下であり、根本と一緒に義太郎をないがしろにすることも。
だが義太郎と二人になると「お兄さん!」と呼んだりする二枚舌。
自分の事をスタイリッシュな二枚目と思っている。
栗原一課長 / 石坂浩二(いしざかこうじ)
警視庁捜査一課の課長。定年間近。いつも飄々としていて昼行灯のよう。
絵画が趣味で捜査一課の自分の机はその趣味の世界で彩られている。
片山から受け取った辞表を、毎回紛失してごまかしている。
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