OLにっぽん
[第3話]
10/22放送

“リストラ係”を命じられた島子(観月ありさ)。島子の判断で総務課から1名リストラ要員を選ばなければならない、嫌な仕事だ。
誰か転職を希望して人がいないか、聞き取り調査をする島子だったが、そんな人はいない。
苛立った総務部長・弥生(浅野ゆう子)はコネで入社した桜(美波)にリストラを宣告するよう迫る。

一方、中国人アウトソーシングのマニュアル作成が進むが、桜は自分自身がリストラされるという危機感はなく、相変わらずのんびりムードだ。
さらに、入社時に桜が頼った強力なコネの威力もなくなったことを知った島子は、桜に「本気を出さないと、リストラ要員になる」と忠告する。
自分がリストラ要員になる――その言葉にはじめて危機感を持った桜は、島子が言うように、翌日から積極的に仕事をするようになった。

そんなある日、営業2部から総務課に“フロアの配置換え”の依頼が来る。
桜はその仕事に果敢に立候補する。
はじめは心配する朝比奈課長(東幹久)だったが、島子がフォローすると聞いて、桜にやらせることにする。
一生懸命に仕事をする桜は、入社してはじめて“仕事をする喜び”を知った。


一方、総務部長・弥生に呼び出された島子は、桜にリストラを宣告するよう迫る。
しかし、もう少し様子を見て欲しいと島子は弥生にお願いする。

桜は頑張った。ついに自分の力で営業2部のフロアの配置換えを終わらせる。
しかし――桜は大失敗を犯す。
営業部長の(大河内 浩)の机を配置し忘れてしまったのだ。
総務課に怒鳴り込んでくる営業部長は朝比奈に責任を追及する。
そこに総務部長の弥生が現れ、桜をクビにすると宣言する。
朝比奈が土下座をして営業部長に謝ることで営業部は引き下がるが・・・弥生は桜を呼び、辞表を書くように命令した。

桜がリストラされたことを知った島子は「あなたたちが来たから桜がクビになった。私は許せない」と小旗(阿部サダヲ)に八つ当たりをする。
すると小旗は「そんなに桜が大切なら、なぜ守ってあげない。失敗しそうな仕事を桜にやらせて、コケさせて・・・桜がダメなら、島子も朝比奈もダメダメだ!」と言い返した。

会社から帰る道で島子は決断をする。桜のかわりに自分が辞職することを・・・。
島子は弥生に自分が辞めることを伝える。
そして、島子は朝比奈からのプロポーズを受託した。

島子が会社を辞める決意をしたことを知った小旗は落胆する。
じつは小旗は島子に一目惚れしていたのだ。
仕事に生き甲斐を持っている島子が、気乗りしない朝比奈課長との結婚話を受託する・・・。

雨の中、小旗が人通りのない道を歩いていると、サラリーマンがお金を巻き上げられている現場に出くわす。
それをみた小旗は単身で立ち向かった。
小旗はサラリーマンの財布を取り戻すと、まるで自らの体をさし出すように無抵抗のまま、ぼろぼろになるまで殴られ続けた・・・。

翌日、島子が出社すると朝子が島子の元に。
「理由はわからないが、部長に辞表を出さなくていいと言われた」と、桜は喜んでいる。
桜の笑顔を複雑な表情で見つめる島子・・・。
その時、顔中をアザだらけにした小旗が島子のところへやってきた。

「寿退社、おめでとうございます!」

小旗の言葉に総務課は騒然となった。

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キャスト
神崎島子 / 観月ありさ(みづきありさ)
老舗商社の総務部で働く社員。
能力は優秀でやり手との呼び声も高い。
しかし実際の彼女の性格は、31歳で独身。結婚願望はあるといえばあるが、ないといえばないというどこにでもいるごくごく“普通”の性格の持ち主だった。
小旗健太 / 阿部サダヲ(あべさだを)
ある日、島子(観月ありさ)の職場に、中国人スタッフを従えて乗り込んできた中国側のマネージャーの男。
日本と中国の両方で仕事をする彼は「中国も日本も関係なく、いい奴もいれば、嫌な奴もいる」という完全中立意見を持っている。
しかし、島子とだけはどうしても毎回意見が合わず対立するばかりで話が先に進まない。
矢部桜 / 美波(みなみ)
新人のOL。ゆとり世代の象徴的存在である。
日本生まれ日本育ちのクオーターだが何故か日本語がおかしい。
中国人研修生に同じ中国人だと間違えられるほどである。
普段は業務をのんびりとやっている。
朝比奈国彦 / 東幹久(あずまみきひさ)
島子が勤める会社の総務課長。
上司に嫌われたくないという理由でヘコヘコ頭を下げている人物で、会社にとっては思い通りに動く使いやすい人材だと思われている。
富士田弥生 / 浅野ゆう子(あさのゆうこ)
東慶商事に入社してから勤続26年の総務部長。
関西出身のバリバリなキャリアウーマン。使えない部下はバッサリと切り捨てる。
今の目標は本社社長の椅子を奪取すること。
李大龍 / フービン(ふーびん)
本業は教師の男。中国の学校にボランティアに来た小旗と出会い、そこで日本語を習った。
二人でカンフー道場にいったことがきっかけで大親友になった。
日本に来てからは小旗の基でマネージャーの研修をしている。
来日中は薬膳BARの2階で小旗と一緒に暮らしている。
楊洋 / ローラ・チャン(ろーらちゃん)
上海の裕福な家庭に育った女性スタッフ。
気が強く、プライドも高く、思った事をはっきり口にする強硬派。
職場では野呂主任との口論が絶えない。
だが、日本のいいところはすぐに認める素直さも少しある。
張琳 / タン・チャースー(たんちゃーすー)
中国の農村出身の純朴な女の子。両親は一人娘の彼女を大学に行かせる為に、身を粉にして働いた。そんな両親の愛情に応えようと、死にものぐるいで勉強し、日本語検定1級を取る。
日本企業のアウトソース請負会社に就職し、たった3ヶ月でパソコンのタイピングなど高いスキルを身につけた。まだ日本語を話すのはカタコトだが、日々勉強に励んでいる。
都留康介 / 井上芳雄(いのうえよしお)
島子の後輩社員。
歌が抜群に上手く、その才能を生かした仕事を夢みていたこともあるが、堅実な商社に就職
する道を選んだ。育ちが良くマイペース。先のことなどまだまだ考えられないでいる。年上の島子からは子供扱いされているが、いつかは島子に認められる男になりたいと思っている。
野呂昭和 / モロ師岡(もろしおか)
北京支社勤務を経て、本社に戻って来た。会社の為に家庭も顧みず、身を粉にして働いてきたのに、イエスマンになりきれず出世街道からは外れている。この年でようやく主任。
北京支社で散々中国人に煮え湯を飲まされ、大のアンチ中国となる。
中国人研修生の中でも一番思ったことをすぐ口に出す楊洋とは、犬猿の仲となる。
木村紅葉 / 前田知恵(まえだちえ)
女子大で漫画研究会に入っていたほど漫画好き。仕事の合間によく漫画やイラストを描いている。赤塚不二夫の大ファン。
仕事は言われたことをそつなくこなすが、自分から積極的に業務を進めることはない。
まだまだ自分探し中だが、特に焦燥感はない。
萬里 / 皆川猿時(みながわさるとき)


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