プロポーズ大作戦
[第11話]
健(山下智久)は授賞式会場から強引に礼(長澤まさみ)を連れ出した、そしてタクシーに乗ってやってきた場所は、二人が初めて出会った小学校だ。自分達のクラスだった教室へ行くと、そこには思い出がいっぱい。礼は自分が座っていた机に腰掛ける、この場所に座らなければ健とこんな風に仲良くなる事もなかった、そう語る礼を見つめる健。06/25放送
二人は校庭に出ると、思い出の鉄棒へ。ここでもそれぞれの思い出が蘇る。お互い思い出すことは同じだ、礼が健の真似をして怪我をしたとき、健が「礼は僕が一生面倒見ます」と宣言したあの出来事だ。子供の頃には出来たことが、大人の自分にはできない悔しさから、昔のように鉄棒にのぼる健。小学生の頃と変わりなく、鉄棒を使った大技ができた。
「今までありがとう」とつぶやく礼、そして健もまた心の中で揺るぎない決意が生まれていた。
受賞パーティーでは多田(藤木直人)が礼を探していた。健と礼が出て行った事を知る幹雄(平岡裕太)は多田にばれやしないかと不安が隠せない。その頃エリ(榮倉奈々)はバイト先でパーティーに出かける準備をしていた、そこである物を見つける。店長がどこかで買ってきた「ドントノックニューヨーク」の看板、その先端に指輪がはまっていた。エリはその指輪を手にとってみる、指輪には刻印が・・・エリは一目散にパーティー会場へ走り出した。
その指輪とは、健が過去に戻った際、礼に渡せずに終わった婚約指輪だったのだ。
パーティー会場に着いたエリは礼を探す、尚(濱田岳)から礼はいないと聞かされていたのだが、多田と一緒にいる礼を発見。どうやら健と学校から戻ってきていたらしい。エリは急いで礼を呼び、外へ連れ出す。
その頃、健は幹雄のカメラを持ち出し、自動シャッターの用意をしていた。健は幹雄に言う、最後の賭けは大安吉日に実行する事に決めた・・・と。
エリは礼に強引に指輪を渡した、「礼は大切な人だから、幸せになってもらいたい」そうエリは言い残して去ってしまう。改めてその指輪を見つめる礼、そして気づいた。指輪には「REI×KENZO」という刻印があった。
カメラを目の前にした健、タイムスリップの制限時間を待たずに自ら現代に戻ろうというのだ。なぜなら健には決意があった、そしてシャッターがおりた。
現代に戻ってくる。しかしそこは結婚式のスライドショーではなく、結婚式が始まる直前、外でタバコを吸っていたあの瞬間に戻ったのだ。すると妖精が現れる、健の目まぐるしい成長を目にした妖精は感動し、ちょっとしたプレゼントとして早めの時間に戻してくれたのだ。
そう、健は気づいていた。どんなに過去をやり直しても自分は自分、過去を後悔するよりも、今変わらなければ意味がないということに。散々タイムスリップした健だが、全ての始まりだったこの礼の結婚式で最後の奇跡を信じる賭けに出ようと決意したのだった。
結婚式が始まる、礼の友人代表として健がスピーチを任されている。健は前に出ると、恥もかえりみず礼に「好きだ」と告白する。健は今まで言えなかった言葉や想いを、ゆっくりと語りかけていく。14年間の思い出と、その想いの深さに、礼の心は少しずつ解けてゆく。涙を流しながら隠し続けてきた本当の気持ちを語る健を見て、礼も涙を流さずにいれなかった。礼もまたずっと健が好きだったのだ、自分から見ないフリをして、気づかないようにして、無意識に健を遠ざけていた自分に気づいてしまったのだ。
礼への想いを語り終えた健、「幸せにならないと許さないぞ」という言葉を礼に残し、そのまま会場を後にした。そしてスライドショーが始まる、思い出の詰まったスライドショー。いつも隣には健がいた、健の想いを知った今、礼の心は揺らいでいた。その様子に多田は気づいていた・・・。
結婚式が終わり、控え室に戻る多田と礼。多田は礼に問いかける、気になる事があるなら確かめてくればいい、と。しかし礼は動揺するばかりでうつむいている。そこで多田はある賭けに出る、ボタンを手に隠してどっちにあるか当てるゲームだ。ボタンがある方を選んだら、自分の気持ちをはっきりさせに行くこと。もしもボタンがない方を選んだら・・・すっぱり諦めること。そう言って多田は礼の目の前に握りしめた両手を差し出す。右手と左手、礼は多田を見つめるが、多田は本気のようだ。礼は思い切って右手を指さす、多田がゆっくり手を開くと、手のひらにはボタンが入っていた。それを見た瞬間、礼は走り出した。
多田は、礼の後ろ姿をただ呆然と見送るしかなかった。多田は両手にボタンを握りしめていた・・・。
礼は会場で健を探す、しかしその姿はない。一方、健はひとしきり泣いた後、式場を後にしようとタクシーを呼び止めていた。そしてそのタクシーに乗り込む。ちょうどその瞬間を見た礼はウエディングドレス姿で健を追いかける、「ケンゾー」と何度も叫ぶが、健は気づかない。結局、タクシーは無情にも礼の前から見えなくなった。
礼はドレス姿のまま、1人教会で呆然としていた。思い返せば健とはすれ違いの連続だった、すれ違う事が怖くて避けてきたのに、またもすれ違ってしまった今、礼は後悔する、どうしてもっと早く受け止めなかったのだろうと、どうしてもっと早く飛び込めなかったのだろうかと。すると隣に見知らぬ男性が座る、妖精である。妖精はある男の話を礼に語りかける。ある男はタイムスリップをして過去をやり直そうとした、しかし男は気づいた、過去を振り返るよりも、今ここから続く未来を信じようと。そして妖精は礼に力強く言う、「今からでも間に合うと思いませんか?」
健はタクシーを押していた、ガス欠で動かないのだ。全くついてない、運命とはそういうものか。そこへ聞き覚えのある声が健の耳に届く。「ケンゾー!」と遠くで呼ばれるあの声。ゆっくりと振り返った健の顔には満面の笑みがこぼれていた。〜END〜
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第1話
キャスト
岩瀬健 / 山下智久(やましたともひさ)長澤まさみ演じる吉田礼の幼馴染み。礼に想いを寄せるものの気持ちを伝えたことは一度もない。
自分の気持ちをなかなか伝えられない恋に不器用な男である。
吉田礼 / 長澤まさみ(ながさわまさみ)
山下智久演じる岩瀬健の幼馴染み。幼馴染みとはいえ、いままで健と友達という名の壁を越えたことはない。
多田哲也 / 藤木直人(ふじきなおひと)
長澤まさみ演じる吉田礼の結婚相手。主人公・岩瀬健はこの多田哲也から礼を奪う為に奮闘することになる。
奥エリ / 榮倉奈々(えいくらなな)
長澤まさみ演じる吉田礼の一番の親友。
鶴見尚 / 濱田岳(はまだがく)
榎戸幹雄 / 平岡祐太(ひらおかゆうた)
山下智久演じる岩瀬健の親友。過去に戻った健と長澤まさみ演じる吉田礼をくっつけることに協力する。
妖精 / 三上博史(みかみひろし)
伊藤松憲 / 松重豊(まつしげゆたか)
根津重人 / 渡部豪太(わたべごうた)
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