プロ並み水嶋ヒロが立ち上げたFC○○はイケメンだらけ!?
(06/26)
水嶋ヒロが半生とサッカーを語る、第3弾!!これでこのシリーズは最終回。水嶋ヒロのインタビューを通して、水嶋ヒロのほろ苦くも輝いた青春を振り返る。
桐蔭学園高校に上がってからは、足の甲にヒビが入ったり、恥骨が半分なくなったりと、大ケガばかりで…2年の夏までほとんどリハビリをしていました。ただ、どうしても国立のピッチに立ちたかったので、痛み止めを打ちながらやっていたんですけど。
ようやく復帰できて、3年生のころは試合に出られるようになりました。なかでも印象に残っているのは、3年夏の関東大会で市立船橋と対戦した試合。当時の市立船橋はカレン選手(ジュビロ磐田)や増嶋選手(ヴァンフォーレ甲府)がいて、その後冬の選手権で全国優勝する強いチームだったので、"その強い相手に僕がどれだけできるか"を試せるチャンスだと思って気合が入りました。結局試合は1-2で負けましたが、僕自身は1ゴール決めることができて自信になったのを覚えています。
あとはやっぱり選手権。特に準々決勝での福島東戦が忘れられないんですよ。大会直前の合宿で対戦して大勝していたので、どこか気持ちが緩んだまま試合に入ったあげく、PK戦になってしまった。ヤバイなという心理状況ではあるけど、それでも僕はPKを外したことが1度もなかったので自信満々だったんです。でも「お前、ここの試合で外すか!?」という感じでやってしまった…。ウチのGKが相手全員止めてくれて勝てたんですけど、嬉しいやら申し訳ないやらで記憶に残っています。PK失敗は後にも先にもこの時だけですから。
その次の準決勝で国見と対戦して平山選手(FC東京)のゴールなどで負けてしまうんですが、国立のピッチに立ててうれしかったですね。ずっと医者と相談しながらやっていたんですが、もしプロになれたとしても足がもたないと言われていて。だから国立は憧れであり、サッカー人生のゴールのようなイメージがあって、実際にピッチに立ったら、緊張なのか嬉しいのかよく分からないけど、足が固まっていましたね。
その後、慶応大学に進学してサッカー部に入ったのですが、足の状態が悪くて続けられませんでした。今でも雨の日とかはちょっと痛いんですが、最近は『仮面ライダーカブト』のメンバーでフットサルチームを作って2週間に1度くらいで活動しています。チーム名はカブトだと僕の役名でちょっと気が引けるので『FCゼクト』。一番悪い組織の名前なんですけどね(笑)。でもやっぱりボールを蹴るのは楽しいですよ。
今は割と競技としてのサッカーとは離れてしまっていますが、僕の人生経験の半分はサッカーから吸収したものだと思っています。大切な人生の一部として、これからもサッカーに関わり続けていきたいですね。
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