★リース・ウィザースプーンが16歳で受けた性的被害 今もトラウマに苦しむ日々(2018/01/20)

昨年、ハリウッドの大物映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(65)が何年ものあいだ多くの女優や映画関係者にセクハラ・強姦などを繰り返していたことが被害者らの告白により判明。人気女優リース・ウィザースプーン(41)も「私も性的暴行の被害者」「加害者は映画監督で、私はまだ16歳だった」と告白し、各国メディアに大きく取り上げられた。そのリースが当時の心境を振り返り、改めて胸中を明かしている。

このほどリース・ウィザースプーンが複数の人気セレブ達と共に、ディスカッションイベントに登場。そこで16歳の頃に受けた性的暴行を今まで伏せていた理由について、こう語った。

「これまで、何度もあの記憶が鮮明に蘇ってきたものです。そして夜も眠りにくくなり、考えることや意思を伝えることも困難だと感じるまでになっていたのです。」
「様々な感情が渦巻いていました。正直であること。もっと早く暴露し行動を起こさなかったことに対する罪悪感。まだ16歳だった私を襲った監督への嫌悪感。黙っていなければ解雇だと私に思わせたエージェントやプロデューサー達への怒り…。そのような感情です。」
「これまで仕事を続けてきた中で、被害があれっきりだった―そう言えれば、どんなに良いことか…。でも悲しいことながら、私が受けた被害はこれだけではありませんでした。」

ナタリー・ポートマン、アメリカ・フェレーラらとこのディスカッションに参加したリースは、こうも述べている。

「見ての通り、私は(今も)この件につきとても感情的になってしまうのです。なのに、何度も思い出してしまいます。」
「そんな私に、ある人が(作家)エリ・ヴィーゼルによるこのような言葉をおくってくれました。『沈黙が救うのは、他人を苦しめた側の人間です。苦しんだ側が沈黙によって救われることはありません。そして中立の立場が救うのは迫害者であり、迫害された側ではありません』。」
「時には、じっくり考え評価する必要があるのです。そう、黙っているしか方法は無いのかと…。確かに沈黙を貫くしかできない時期もありました。でも今は、そういう時代ではないのです。」

しかしながら「なぜ大昔の被害を今になって告白するのか?」「DNAなどの物証も、今さら得られないだろう」といった疑問も多く、加害者とされる男達の逮捕に向け警察がどこまで動くのかなども不透明だ。それでも「性的被害をもう伏せはしない」という被害者達の強い気持ちは、ハリウッド映画界のみならず世界中の多くの男性に伝わったはずである。

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