テニスの"うなり声"は不正行為!? シャラポア･ナダル大ピンチ!

テニスの試合でよく聞かれる､選手のうなり声｡

気合を入れるためや､サーブを打つ瞬間など､力の入る場面で大きなうなり声を挙げる選手は多く､マリア･シャラポアはあまりの声の大きさに観客からクレームがきたほどだ｡

このうなり声を､カナダのブリティッシュ･コロンビア大学と米国のハワイ大学の共同チームが研究｡
相手選手の反応や判断力に影響を与えることを突き止めた｡

同チームは､大きなうなり声を発するテニス選手とそうでない選手のビデオを学生に見せ､打ったボールの方向などを判断してもらうテストを実施｡

その結果､うなり声が発せられると、学生は反応が遅くなったほか､ボールの方向についても判断を誤る確率が高くなったという｡

研究を担当したハワイ大学のスコット･シネット氏は､
｢プロ選手の中には､ボールがラケットに当たるときの音で､ボールの回転と速さを判断しようとする人もいる｣(アメーバニュースより)
とコメントし､うなり声はその音をかき消してしまうだけでなく､相手の集中力を削ぐ原因にもなりえると指摘｡

さらに同氏は､うなり声が大きいことで知られる､ラファエル･ナダル､マリア･シャラポワの名前を挙げ､
｢不当な優位性を与えられている可能性もある｣(同)
とした｡

選手の中でも､うなり声に対して賛否両論あり､女子テニスの往年の名選手､マルチナ･ナブラチロワさんなどは､
｢全くの不正行為だ｣(同)
と厳しく批判している｡

自然に出てしまう場合もあるため､うなり声を規制することは難しいだろう｡
これからも､この"騒がしい"問題は続いていきそうだ｡

(2010年10月9日)

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