借金まみれの格闘家･安田忠夫が引退!! 金のために引退興行開催を決意!?

"平成の借金王"こと格闘家の安田忠夫が6日､自身の引退興行を来年2月4日に後楽園ホールで開催することを発表した｡
ギャンブル好きでトラブルは耐えなかったが､穏やかな人柄でファンの多かった安田｡
引退興行を行う理由は実に彼らしいものだった｡

1993年､大相撲からプロレスラーに転向した安田は193センチ､130キロという恵まれた体格で大きな期待を集めたが､ギャンブルで借金をつくり家族と離縁｡
その影響からか大きなチャンスを与えられることもなく､2001年に総合格闘技へ転身した｡

しかし､そこで眠っていた安田の格闘センスが開花｡
同年､大晦日に開催された『INOKI BOM-BA-YE 2001』でK-1で活躍するジェロム･レ･バンナから大金星を挙げたのだ｡
この一戦はテレビで生中継されていたことから安田の名は一気に全国区となったが､その素行の悪さは相変わらず｡
むしろプロレスラー時代よりも稼ぎがあったため､よりギャンブルにのめり込んで行き､2005年には所属していた新日本プロレスを解雇されてしまった｡

その後も格闘家として活動を続けたが思うような結果を残すことができず､2007年10月､自宅で練炭自殺を図り救急車で搬送されていたことが判明｡
意識の戻った安田は自殺説を否定し､
｢焼肉をしようと思ったが､ガスが止められていたので七輪を買った｡そうしたら今度は肉を買う金がなくなってしまい､独り空しく"エア焼肉"を楽しんでいたら､不覚にも眠ってしまって･･･｣(東京スポーツより)
と説明したことはファンの間で語り草になっている｡

今年10月､引退する考えを明らかにし､引退後の生活について､
｢日本にいると､ギャンブルの誘惑が多く､ろくなことにならないので､海外で相撲を教えたいと思っています｣(スポーツナビより)
と展望を語っていた安田｡
しかし､希望しているブラジルへの渡航費がないことから引退興行の開催を決意｡
｢少しでもお金を作って､日本を出て行くつもりです(中略)この金は絶対にギャンブルには使いません｣(同)
と安田らしいコメントを発表した｡

安田の対戦相手はまだ決まっていないが､支え続けてくれたファンのため､そしてなによりも渡航費のために熱い試合を見せてくれることだろう｡

(2010年12月7日)

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