オリックス､谷繁獲得に虎視眈々! 中日の危機感のなさが命取りになる!?

40歳を過ぎてもなお第一線で活躍を続ける中日･谷繁元信捕手｡
今季は134試合に出場し､打撃成績こそ打率.228､5本塁打､32打点と平凡なものだったが､肩を含めた守備面はいまださびついてはいない｡
すでに保有しているFA権を行使するとなれば､複数球団が獲得に名乗りを挙げるとみられている｡

しかし､当の中日に"谷繁流出"の危機感はない｡
山本昌､山崎､川上､岩瀬といったベテランに対し､引退に対する考え方や指導者を含めたその後の進路に関する意識調査を個別に行ったが､FA権を保有する谷繁との面談は後回し｡
佐藤球団は､
｢谷繁は大功労者｡同じように話していきたい｣(スポーツ報知より)
としているが､どこかFA権を行使しないと思い込んでいる節があるようだ｡

ただ､ある関係者は中日の出方次第ではFA権行使も十分にあり得るとしている｡

｢谷繁は故障しても試合を休むことを嫌う｡怠慢な若手には苦言を呈する一方､自分のやるべきこともしっかりこなす｡引退した金本同様､結果として若手を引っ張れるベテランです｡
中日は現在､彼をどう評価しているのか｡谷繁にとって電撃解任された権藤投手コーチは横浜時代からの恩師｡複雑な思いを抱いている｡
残り31本に迫った2000本安打達成は、どこの球団で打っても価値は変わらない｡中日が当たり前のように契約更改(今季1億8000万円)してくれると思っているのならFA権行使はあると思う｣(日刊ゲンダイより)

中日の危機感のなさに付け込もうとしているのが､今季パ･リーグ最下位に終わったオリックスだ｡
オリックスは近年､正捕手の不在に悩まされており､今季も伊藤の66試合出場が最多｡
新たに就任した森脇監督は｢守りの野球｣でチームの再建を誓っているだけに､経験豊富な捕手が喉から手が出るほど欲しいはず｡
すでに谷繁の調査を進めているとの報道もあり､FA権行使となれば真っ先に手を挙げることになるだろう｡

残留が基本線だが､オリックスのほかにも､城島が引退した阪神も谷繁獲得に興味を示しているという｡
40歳を過ぎたベテラン捕手の去就が､ストーブリーグを盛り上げることになりそうだ｡

(2012年11月9日)

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