押尾学に薬物渡した売人? 同時逮捕の友人が認める

押尾学と一緒にMDMAを使用､セックスし死亡した銀座ホステス､田中香織(30:当時)に合成麻薬MDMAを渡したとして､元俳優の押尾学(31)が麻薬取締法違反(譲渡)の疑いで逮捕された事件に動きがあった｡

押尾にMDMAを譲渡した容疑で同じく逮捕された友人のネット販売業､泉田勇介(31)が､警視庁捜査1課の調べに対し､容疑を大筋で認める供述を始めた｡｢サンケイスポーツ｣が報じている｡

押尾はこれまで｢MDMAは田中さんからもらった｣と容疑を否認している｡

捜査関係者によると､押尾は泉田に｢頼む｣｢会う｣などMDMAの受け渡しをうかがわせるメールを送り､7月31日に東京･六本木の六本木ヒルズの一室で落ち合ったとされる｡

泉田はこの際､押尾に相当量のMDMAを譲り渡した疑いが持たれている｡

泉田は当初､容疑を否認する供述を続けていたが､捜査１課がメールの内容について説明を求めるなど事情を聴いたところ､最近になって容疑を大筋で認める供述を始めた｡

捜査1課は泉田容疑者の供述により､押尾がMDMAを用意して田中さんに譲り渡した容疑が裏付けられるとみている｡

これまでの調べで､押尾が事件より前､田中さん以外の複数の女性にもMDMAを渡していたことが判明｡

また､押尾は田中と会う前､田中の携帯電話に｢来たらすぐいる?｣とメール送信｡

田中さんが｢いる｣と返信するなど､押尾が田中にMDMAを渡したことをうかがわせる状況が判明している｡

捜査1課は田中さんの死亡につながったMDMAを押尾容疑者が用意したことが裏付けられれば､田中に対する押尾の保護責任の度合いが強まるとしており､適切な救命処置を怠った保護責任者遺棄致死容疑でも捜査を進めている｡(淺川)