押尾被告､絶体絶命!! ｢9割は助かった｣と救命救急医が証言!!

(09/11)

元俳優･押尾学被告(おしおまなぶ=32)の第5回公判で証人尋問が行われた｡

公判の大きなカギを握るといわれた救命救急医が､救急車を呼べば田中香織さん(当時30歳)をかなりの高確率で助かっていたと証言した｡

亡くなった田中さんは､09年8月2日午後5時50分ごろ容体が急変｡

昭和大医学部(東京都品川区)の教授は､目を見開くなどの症状が出た同6時20分ごろに救急隊が接触すれば｢約9割は助けることはできた｣と証言｡

病院内で心肺停止の一歩前になった場合は｢被害者は若く､100%近い確率で救命できた｣と指摘｡

さらに､田中さんの容体に異変が起きてから亡くなるまでの時間についても､｢30～40分はかかると考えるのが妥当｣と説明｡

また､都立墨東病院(墨田区)の医師も､心臓が機能している段階で救急搬送された場合は｢9割以上救命できた｣と指摘した｡

押尾被告側は､容体急変から約10分で亡くなったとしているが｢そのスピードで亡くなるとは考えにくい｣と否定｡｢様子がおかしいことにどこかで気付いたはず｡119番通報するべきだった｣とした｡

この日は田中さんの両親も証人出廷｡

父親は｢助からなくても病院で治療してもらえたら納得できた｣と話し､母親は｢被告に､死者の冥福を祈る気持ちが感じられない｡娘に残されていた人生の長さと同じくらいの刑罰を与えてほしい｣と涙ながらに訴えた｡

押尾被告は一貫して｢異変が起きてから心臓マッサージや人工呼吸など適切な処置をした｡約10分で亡くなったため､救急車を呼んでも助からなかった｣と主張｡

しかし救急医は一般人の心臓マッサージの重要性こそ認めたが､あくまで119番通報後というのが大前提と証言｡

自らの主張をことごとく否定された押尾被告｡次回13日は被告人質問が予定されているが､一体その場でどんな主張をするのだろうか｡(松野)

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