郭晶晶（グオ・チンチン）が「ライバルはカナダのデブ！」と堂々発言。

それにしても､中国という国が騒がしい。

先日のサッカー男子日本代表の大荒れに荒れた中国戦､そして冷凍ギョーザに端を発する食品問題､それに加えて､郭晶晶（グオ・チンチン=26）だ。

郭晶晶は､中国河北省生まれの飛び込みの選手。

美しさとケタはずれの運動能力､そして類まれなる度胸を併せ持っていると称されており､「プール上の女神」とすら賞賛される。

1992年に国の代表に選ばれ､2001年には世界水泳選手権で優勝､世界初制覇を成し遂げた。以来､世界でもナンバーワンの実力を誇る中国飛び込みチームのエースとして君臨し､アテネ五輪では堂々の金メダルも獲得した。

またその美しさを活かして､化粧品会社のCMモデルも務めている。

まさに中国だけでなく､世界的に期待されているアスリートというわけだ。

しかし､郭は､どうも「困ったちゃん」であるらしい。

ある時､記者の質問に彼女はこう答えたのである。

「ライバルはどなたですか？」
「カナダのデブ」

質問をした記者だけでなく､その場にいた全員が凍りついたらしい。

この発言が､中国だけでなく､世界的な批判の対象になった。

「ショービジネス界のスター」のように振舞ったと批判され､「飛び込み女王の郭晶晶に一体誰が特権を与えたか」と､思い切り皮肉な表題をつけられた記事も登場する始末。

こうしたアスリートのマナーが､今､中国にかけているという指摘も少なくはない。すべての中国国民がマナー向上に努め､選手らが科学・肉体・精神面でトレーニングを受けているときに､一部のスターが相手への対応という基本的な教養に欠けている､ということがよく取りざたされる。

サッカーといい､飛び込みといい､中国人スター選手のスポーツマンシップというものは一体どこにいってしまったのだろうか？（古田鉄寿）

関連ニュース