堺雅人のかもしだす“空気感のある演技”は、どうしてこんなに魅力的なの!?
「どうしてこんなにおもしろいのか?」
時代劇のおもしろさとしては空前絶後と言っていいだろう。
NHKの大河ドラマ「篤姫」は、まさしくかつての篤姫本人のスケールと同様に、どんどん日本の国民の心をつかんでいる。
そんな中、堺雅人(さかいまさと=34)が将軍・徳川家定役をきっかけに、ドラマ・映画業界でグイグイ存在感をあげている。
いや、このドラマで上がってきたというのは間違いだ。
あの家定は、堺雅人でなくてはなしえなかった名演技であり、演技も人間的な魅力も成熟期に達している、「旬を迎えた男」が注目を浴びないわけはないのだ。
ということで、今回は「堺雅人という俳優をきっちりと知る」というのがテーマ。
堺雅人は舞台出身の役者だということは、案外表立って出てこない。
高校時代から演劇部に所属し、1992年に早稲田大学演劇研究会を母体にした劇団「東京オレンジ」旗揚げに参加。
劇団の看板俳優として活躍し、「小劇場のプリンス」と呼ばれるが、座長の勧めでもっと広く演技を学ぶために事務所と契約し、現在は舞台の他、テレビや映画でも活躍している。
いつも微笑んでいるような涼しげな表情が堺の最大の魅力とも言われているが、実は彼の一番の武器はその変幻自在な適応力にある。
役者の場合、どうしても自分のクセや個性のようなものを役に植え付けてしまい、違う役を演じていても、どこかその本人に見えてしまう瞬間がある。
しかし、80年代、90年代の小劇場出身の舞台俳優に多く見られるように、堺の演技にはそれがない。
つまり、役というものについて、自分を自在に変えられるわけだ。
一昔前に名優といわれていた俳優たちは、どちらかというと、自分の個性に役を当てはめるスタイルが多かった。
堺の場合は、年齢的にも成熟しつつ、まさに現代演劇の最先端のメソッドを映像に取り込んでいる俳優といえるわけだ。
その実力は、堺がかつて出演してきた作品群からも見ることができる。
彼の出演作は非常に数が多いので、出世作といわれたNHK大河ドラマ「新撰組!」以降を列記すると、次のようになる。
◆ドラマ
「新選組!」(NHK大河ドラマ)
「ウルトラQ dark fantasy」(テレビ東京)
「エンジン」(フジテレビ)
「やがて来る日のために」(フジテレビ)
「空中ブランコ」(フジテレビ)
「実録・小野田少尉遅すぎた帰還」(フジテレビ)
「対岸の彼女」(WOWOW)
「新選組!! 土方歳三 最期の一日」(2NHK正月時代劇)
「出雲の阿国」(NHK金曜時代劇)
「Dr.コトー診療所2006」(フジテレビ)
「ヒミツの花園」(フジテレビ)
「孤独の賭け〜愛しき人よ〜」(TBS)
「篤姫 」(NHK大河ドラマ)
「世にも奇妙な物語 08春の特別編」(フジテレビ)
フジテレビとNHKが目立つが、それでもジャンルにとらわれない作品に出演していることがわかるだろうか。
映画で言えば、次のようなラインナップだ。
◆映画
「火星のわが家」(2000年)
「ひまわり」(2000年)
「張り込み」(2001年)
「The Goddess of 1967」(2001年)
「ココニイルコト」(2001年)
「太郎」(2002年)
「壬生義士伝」(2003年)
「ハチミツとクローバー」(2006年)
「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」(2007年)
「壁男」(2007年)
「アフタースクール」(2008年)
「クライマーズ・ハイ」(2008年)
「ジャージの二人」(2008年)
今年、すでに映画「アフタースクール」、「クライマーズ・ハイ」に出演。
現在は公開中の映画「ジャージの二人」でまたもや絶妙な空気感をかもしだしている。
この映画での堺の役柄は、会社を辞めたばかりの32歳の「僕」。
父親役、シーナ&ロケッツの鮎川誠(あゆかわまこと=60)との“異色の共演”となる。
「鮎川さんに聞いた言葉で、ロックの格言に“吐いた息は戻らねえ”っていうのがあるらしくて。吐いた息は戻らないからこそ“ちゃんとした言葉を吐けよ”とも“前進して行けよ”とも取れる。俳優にもすごく通じる名フレーズだなと思いました」
と、自分の演劇半生を振り返る。
「“表現することって楽しいよね”って姿勢が大事。自分の仕事を、ありのままに自分で面白がれる気持ちが大切だと思うんです。“芝居って楽しいよね”という気持ちのまま、瞬間瞬間の役柄に没頭していきたい。本当にこのことを、鮎川さんに教えていただきました」
と、またひとつ新境地を開拓した様子。
これからの演劇&映画、そしてドラマシーンを牽引していく俳優に注目し続けたい。(古田鉄寿)
時代劇のおもしろさとしては空前絶後と言っていいだろう。
NHKの大河ドラマ「篤姫」は、まさしくかつての篤姫本人のスケールと同様に、どんどん日本の国民の心をつかんでいる。
そんな中、堺雅人(さかいまさと=34)が将軍・徳川家定役をきっかけに、ドラマ・映画業界でグイグイ存在感をあげている。
いや、このドラマで上がってきたというのは間違いだ。
あの家定は、堺雅人でなくてはなしえなかった名演技であり、演技も人間的な魅力も成熟期に達している、「旬を迎えた男」が注目を浴びないわけはないのだ。
ということで、今回は「堺雅人という俳優をきっちりと知る」というのがテーマ。
堺雅人は舞台出身の役者だということは、案外表立って出てこない。
高校時代から演劇部に所属し、1992年に早稲田大学演劇研究会を母体にした劇団「東京オレンジ」旗揚げに参加。
劇団の看板俳優として活躍し、「小劇場のプリンス」と呼ばれるが、座長の勧めでもっと広く演技を学ぶために事務所と契約し、現在は舞台の他、テレビや映画でも活躍している。
いつも微笑んでいるような涼しげな表情が堺の最大の魅力とも言われているが、実は彼の一番の武器はその変幻自在な適応力にある。
役者の場合、どうしても自分のクセや個性のようなものを役に植え付けてしまい、違う役を演じていても、どこかその本人に見えてしまう瞬間がある。
しかし、80年代、90年代の小劇場出身の舞台俳優に多く見られるように、堺の演技にはそれがない。
つまり、役というものについて、自分を自在に変えられるわけだ。
一昔前に名優といわれていた俳優たちは、どちらかというと、自分の個性に役を当てはめるスタイルが多かった。
堺の場合は、年齢的にも成熟しつつ、まさに現代演劇の最先端のメソッドを映像に取り込んでいる俳優といえるわけだ。
その実力は、堺がかつて出演してきた作品群からも見ることができる。
彼の出演作は非常に数が多いので、出世作といわれたNHK大河ドラマ「新撰組!」以降を列記すると、次のようになる。
◆ドラマ
「新選組!」(NHK大河ドラマ)
「ウルトラQ dark fantasy」(テレビ東京)
「エンジン」(フジテレビ)
「やがて来る日のために」(フジテレビ)
「空中ブランコ」(フジテレビ)
「実録・小野田少尉遅すぎた帰還」(フジテレビ)
「対岸の彼女」(WOWOW)
「新選組!! 土方歳三 最期の一日」(2NHK正月時代劇)
「出雲の阿国」(NHK金曜時代劇)
「Dr.コトー診療所2006」(フジテレビ)
「ヒミツの花園」(フジテレビ)
「孤独の賭け〜愛しき人よ〜」(TBS)
「篤姫 」(NHK大河ドラマ)
「世にも奇妙な物語 08春の特別編」(フジテレビ)
フジテレビとNHKが目立つが、それでもジャンルにとらわれない作品に出演していることがわかるだろうか。
映画で言えば、次のようなラインナップだ。
◆映画
「火星のわが家」(2000年)
「ひまわり」(2000年)
「張り込み」(2001年)
「The Goddess of 1967」(2001年)
「ココニイルコト」(2001年)
「太郎」(2002年)
「壬生義士伝」(2003年)
「ハチミツとクローバー」(2006年)
「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」(2007年)
「壁男」(2007年)
「アフタースクール」(2008年)
「クライマーズ・ハイ」(2008年)
「ジャージの二人」(2008年)
今年、すでに映画「アフタースクール」、「クライマーズ・ハイ」に出演。
現在は公開中の映画「ジャージの二人」でまたもや絶妙な空気感をかもしだしている。
この映画での堺の役柄は、会社を辞めたばかりの32歳の「僕」。
父親役、シーナ&ロケッツの鮎川誠(あゆかわまこと=60)との“異色の共演”となる。
「鮎川さんに聞いた言葉で、ロックの格言に“吐いた息は戻らねえ”っていうのがあるらしくて。吐いた息は戻らないからこそ“ちゃんとした言葉を吐けよ”とも“前進して行けよ”とも取れる。俳優にもすごく通じる名フレーズだなと思いました」
と、自分の演劇半生を振り返る。
「“表現することって楽しいよね”って姿勢が大事。自分の仕事を、ありのままに自分で面白がれる気持ちが大切だと思うんです。“芝居って楽しいよね”という気持ちのまま、瞬間瞬間の役柄に没頭していきたい。本当にこのことを、鮎川さんに教えていただきました」
と、またひとつ新境地を開拓した様子。
これからの演劇&映画、そしてドラマシーンを牽引していく俳優に注目し続けたい。(古田鉄寿)
関連ニュース
堺雅人が「真田丸」クランクイン延期を懇願した深イイ理由! 日テレ、堺雅人ドラマ不調で次は杏を贔屓!? 夫・東出昌大をバーターで起用!?
堺雅人が「Dr.倫太郎」主演オファーを受けた裏事情! 「半沢直樹」を何故捨てた!?
「半沢直樹」堺雅人の代役が決定で続編制作へ! 他のキャスト陣はどうなる!?
堺雅人、吉高由里子、亀梨和也ら人気芸能人が住むマンションの家賃大発表!
注目ワード
【人物】堺雅人
【キーワード】
堺雅人 ジャージの二人 篤姫 演劇 演技 時代劇 家定 東京 本人 映画 舞台 俳優 注目 時代
【ニュースカテゴリ】
出産 破局 離婚 エンタメ 失言 ジャニーズ 熱愛 結婚 妊娠 不祥事 暴言
最新エンタメニュース
サイトのご案内へ
無制限99円 取り放題[TOP]
JASRAC許諾番号
6834131007Y41011
Blau
6834131007Y41011
Blau