AKB48運営側と「AKB48歌劇団」演出・広井王子との間に、深すぎる確執が発覚!!
AKB48として初めてとなる本格的なミュージカルに挑んだ、「AKB歌劇団∞Infinity」。

多忙なスケジュールの中、主演を務めた秋元才加高橋みなみ宮澤佐江柏木由紀の4人は、1ヶ月弱という短期間でレッスンを重ね、10月30日からスタートした公演では見事な台を魅せてくれた。

ところがその一方で、「AKB歌劇団∞Infinity」の演出を務めた広井王子との確執が生じていたことが発覚した。

事の発端は、広井王子が自身のブログで、AKB48関係者から「歌が不安定だから、(本番は)録音で口パクを」と言われたものの、生の台にこだわる為に拒否したという事実を明かしたこと。

後にこのブログは削除され、さらに、スタッフに対して「台に真摯に向き合い勉強をして頂きたい」と苦言を呈したものの、その部分も同じく削除され、AKB48の運営側とギクシャクとした関係が生浮き彫りになったのである。

AKB48の周辺事情に詳しい人物は、今回の件についてこう語る。

「そもそも、AKB48発足前に総合プロデューサー・秋元康は現在の歌って踊るアイドル路線よりも、SKD(松竹歌劇団)のような少女劇団をやろうとしていました。
今回はその構想が約4年の時を経て実現した、待望の企画。
ところが、広井王子を演出に据えたものの、バンパイアと少女の恋というありがちな設定と、新曲の連続リリースやメンバー大シャッフルを控えるこの多忙な時期に台を行うことに、ファンからも懸念の声が上がっていました。
しかし、いざ台の幕が開くと、初のミュージカルとは思えない見事な仕上がりで大好評。
台はダブルキャストで行われ、男役になりきりエモーショナルな演技を披露した秋元才加、普段の"スベりキャラ"とは180度違う可憐な少女を演じた高橋みなみボーイッシュな中にある脆さを華に体現した宮澤佐江、そして、メインキャストでは唯一、芝居経験ゼロにも関わらず、高いプロ意識で完全に役になりきった柏木由紀
本当に秀逸な演技と歌で、ペア同士のメンバーがガチで禁断のキスをするシーンにも注目が集まりました。
また、ダンス部員役のメンバーも健闘し、研究生の岩佐美咲が意外な歌唱力を発揮するなど、普段のAKB48劇場では見られない一面も次々に飛び出し、AKB48の新しい可能性の扉を開いたと確信しています。」

「AKB歌劇団∞Infinity」では、AKB48が生み出してきた計250曲もの中から、広井王子がミュージカルに合う楽曲を選びだし、それらを適材適所に使うことで、演技との相乗効果を生じさせた。

ファンからは既に再演を望む声が多く聞かれる中、今回の"確執"が発覚してしまったことは残念でならない。

真相を知るアイドル雑誌記者は次のように述べた。

「ラジオや雑誌のコラムなどで舌鋒の鋭い辛口コメントを発している広井氏だけに、AKB48運営のいい加減な体質には、物申さずにはいられなかったようです。
ブログで、AKB歌劇団について『ミュージカルといった以上、生歌しかあり得ない。
それなら(口パクでやるなら)セリフも録音にして、なんなら芝居も映像にして流せばいい。
毎回同じクオリティで見られますよ。それがお望みなら、板の上に立ちなさんな。
稚拙だろうと、未熟だろうと、恥をかいて自覚していかないかぎり、台人にはなれない。
成長もありえない』と正論を展開しました。」

通常のAKB48の公演では、口パクの上に一部生歌を被せる手法もとっているが、ミュージカルで口パクはあってはならない事。
広井王子が苦言を呈するのも、御もっともなことなのである。

前出のアイドル雑誌記者はこう続ける。

「数日後、広井氏はブログで、歌と演技の才能を遺憾なく発揮しながらも、楽屋の掃除を進んで行う謙虚さを持つ秋元才加を、AKB歌劇団のテーマ曲の作曲家・田中公平氏の言葉を引用して『宝石』だと絶賛。
その一方、AKB48側のスタッフに対して、『課題としてあるのは、スタッフさんたちがもっと、台に真摯に向き合い勉強をして頂きたいということです。台は神聖な場所です。
そこにつながる楽屋も稽古場も神聖なのです。
きちんと一礼して入る姿勢が必要です。
その精神が、お客様や役者への愛情や感謝や優しさにつながると思います』と真っ向から批判。
この内容も一部が削除・改変されました。
『サクラ大戦』などのミュージカルを長年手がけてきた広井氏には、ミュージカルに対する強いこだわりと信念がある。
一方、AKB48サイドは素人運営で、メンバー同様スタッフもミュージカルは初体験だっただけに、広井は不満が多々あったようです。」

「AKB歌劇団∞Infinity」のパンフレットには、「AKB48はダイヤモンドの原石ですから、これを磨くには、やはり、ダイヤモンドでなければいけないんです」といった秋元康のコメントが掲載されている。

確かにダイヤモンドの原石はデビューから3年11ヶ月で磨きがかかり、オリコン初登場週間1位を獲得するまでに成長した。
だが、「AKB歌劇団∞Infinity」来場者から抽選で20名に出演メンバーからの寄せ書きサインをプレゼントすると告知しながらも、未だ詳細が発表されていないなど、運営側の杜撰さは未だ解消されぬまま。

再演を求めるファンの為にも、"ダイヤモンドの原石"をさらに一流の物にするためにも、運営側も一つ一つの活動を真摯に取り組んでもらいたいものだ。
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