ピース･又吉直樹と太宰治の意外な関係! 出来すぎた偶然の数々!

今年9月に開催されたTBS系『キングオブコント2010』で第2位に輝き､その後も優勝コンビ･キングオブコメディを遥かに凌ぐ活躍を見せている､お笑いコンビ･ピース｡

現在準々決勝進出者が出揃った『M-1グランプリ2010』でも準々決勝に駒を進め､コントと漫才､両大会での連続決勝進出にも期待がかかる｡

昨今のバラエティー番組での活躍は､トークが得意な綾部祐二が牽引し場を盛り上げた度合いが強いが､その分相方･又吉直樹はネタづくりに尽力し､劇場ライブや『キングオブコント』での大躍進に大きく貢献した｡

又吉直樹といえば､大の読書好きとして知られ､特に彼が愛してやまないのが､昭和の文豪･太宰治だ｡
自宅には数千冊もの本を所有､暇さえあれば読書を嗜む彼だが､バラエティー番組でのトークには不向きなネタであるため､これまで又吉直樹の読書好きにスポットが当てられる機会は乏しかった｡

ところが､11月14日に放送されたフジテレビ系『さんまのまんま天国と地獄を見た芸人スペシャル』では､明石家さんまに彼の太宰治ネタがツボに入り､かつて目にしたことがないほど又吉直樹が生き生きと太宰治に関するトークを繰り広げた｡

例えば､携帯電話の待受画像も太宰治｡
コントのネタ作成の時悩んでいると､決まって
｢太宰治がファーストフードで働いたら(という設定にしたら)どうだろう!?｣
と太宰治をコントのネタに仕込もうと企てるほど｡

また､楽屋の隅っこでは､彼と同じく太宰治を愛する輩が集まり､
｢何で言ったら､太宰キレるかなぁ～｣
と､太宰ファン同士の大喜利が繰り広げる｡
一つ例として又吉直樹が閃いたネタは､
｢最近そのズボンよく穿いてますけど､気に入っているんですか?｣
太宰治がオシャレを気にする人物だったことが彼らの間では周知だからこそ笑えるネタなのだが､当然それ以外の人にはピンとこないだろう｡

それでも又吉直樹の太宰治好きはどんどんエスカレート｡
自ら｢太宰ナイト｣と題した､太宰治についてオールナイトで語り合うイベントを立ち上げたり､彼の命日である6月19日には､全国の太宰ファンが集う､太宰治縁の地･東京都三鷹市の禅林寺で開かれる催しに､コンビのスケジュールよりも優先して､20代で唯一その集会に参加したことがあるという｡

また､心底太宰治を崇拝する又吉直樹だけに､神からのお告げなのか､太宰治と密接に繋がる貴重な経験も持つ｡
昔又吉直樹が東京都三鷹市に家を借りた時､三鷹市が太宰治が自殺した地であり､どこに住んでいたのかを調べたところ､彼の住んでいたところがまさに太宰治の家があった場所そのものだった｡

他にも､又吉直樹がファーストキスした日が太宰治の命日･6月19日で､そのお相手だった子"みちこ"という名は､太宰治の奥さんの名と全く同じなのだ｡
しかし､明石家さんまが他にエピソードは無いのかと煽ると､
｢太宰じゃなくてもいいですか?｣
とさすがにネタ切れであることを自白｡明石家さんまは飲んでいた飲み物を思わず吹き出してしまうぐらい大ウケ｡

太宰治を語らせたら芸能界で右に出る者はいないほど知り尽くした又吉直樹は､明石家さんまへのお土産にも『太宰治全集』をプレゼントするなど､積極的なアピールにも事欠かず､"お笑い怪獣"にも
｢又吉直樹への太宰イジりは面白い｣
としっかりと印象付けられたことだろう｡

今後さらに芸人としての開花が予想される彼だが､以前社長など大物ばかりを占っているというタロット占い師の元へ行き鑑定してもらう際には､まだタロットカードを混ぜている段階で占い師に､
｢アナタ､SEXヘタクソでしょ｣
と半笑いで言われたことがあると暴露｡

又吉直樹を知らない者にとっては､見た目から陰気であるとのイメージが真っ先に植え付けられてしまうという点を克服出来れば､今まであまり芸人に見向きもしなかった読書好きな層をファンとして取り込める可能性もある｡
その為には､占い師に蔑んだ目で見られない程度に､読書以外に女性との関わりを持つことも必要かもしれない｡

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