古舘伊知郎が原発事故のタブーに言及! 報道規制の圧力がかかっていた!?

東日本大震災から丸一年が経過した2012年3月11日､テレビ朝日系では『報道STATIONスペシャル愛おしきあなたへ』を放送｡司会の古舘伊知郎らが岩手県大船渡市を訪ね､長渕剛は福島第一原発20km圏内へ入り実状を伝えた｡
被災から一年が経っても､未だ3,000人以上の人が行方不明の状態が続いており､街の復興もあまり進んでいない地域が多い｡住まいを失いながらも必死に生きている人がいる｡そんな現地の生活を目の当たりにして､古舘伊知郎は番組エンディングにて､一種のタブーとも言える原発問題について触れた｡

｢去年の12月28日の夜､原発の検証の番組をお送りしました｡津波で原発が壊れたのではなくそれ以前の地震によって一部第一原発のどこかが損壊していたのではないかという､その追求をしました｡
今回このスペシャル番組で､その追求をすることは出来ませんでした｡
原子力村という村が存在します｡都会はこことは違って､眩いばかりの光に溢れています｡
そしてもう一つ考える事は､地域で主な産業では中々暮らすのは難しいという時にその地域を分断してまでも､積極的に原発を誘致した､そういう部分があったとも考えています｡
その根本を徹底的に議論しなくてはいけないのではないでしょうか｡私はそれを強く感じます｡そうしないと今生活の場を根こそぎ奪われてしまった福島の方々に申し訳が立ちません｡
私は日々の『報道ステーション』の中でそれを追求していきます｡もし圧力がかかって番組を切られてもそれはそれで本望です｡
また明日の夜の9時54分に皆様にお会いしたいです｡｣

同日のOAで本来やるべき原発発生原因の追求を､何らかの"圧力"に因って封じ込められた､そう捉えるに値する発言は､真実を求める視聴者にとっても大きな価値があっただろう｡
原発再稼働に向けて動き出した政府に賛同する日本国民が､本当に過半数以上いるのか｡反原発のデモは国内のみならず世界各国で起きている｡
古舘伊知郎もきっと､現地の声を耳にしたら､"オトナの事情"など愚かなものだと､踏ん切りがついたのかもしれない｡

原発事故は如何にして発生してしまったのか｡原因解明と共に､二度と同じ悲惨な事態が起きぬよう､大衆の先陣を切って調査してもらいたい｡

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