フジテレビが大晦日に｢アイアンシェフ｣を放送する裏事情!

2012年の大晦日はNHK『紅白歌合戦』の裏番組として､日本テレビ系が『絶対に笑ってはいけない熱血教師24時』､テレビ朝日系が『ドラえもん』と『お願い!ランキング』､TBS系が『スポーツ祭り!KYOKUGEN2012』､テレビ東京系が『年忘れにっぽんの歌』と『ボクシング3大タイトルマッチ』､そしてフジテレビ系が『アイアンシェフ』を5時間半超のぶっ通りで放送する｡

『アイアンシェフ』は､11月30日に5.7%､12月7日には5.4%とゴールデンタイムとは思えない低視聴率を記録｡とても大晦日という大事な枠を任せられる番組とは言い難い｡『週刊ポスト』が編成の裏側に迫っている｡

｢来年1月から江口洋介主演で『dinner』という料理人モノのドラマをやることになっている｡去年､ウチの局では同じく江口主演・日曜9時の枠で『スクール！！』というドラマをやったのですが､これが大コケ｡新ドラマは絶対に同じ失敗をできないと上層部は考えているらしい｡だから"料理つながり"の『アイアンシェフ』を使って、番組内で大宣伝をするつもりのようです｡｣(フジ社員:週刊ポスト)

『dinner』の番宣もさる事ながら､『アイアンシェフ』の制作費も『週刊大衆』によれば初動費用だけで約1億円かかっているそう｡局が気合を入れて作りこんだ豪華なセットも虚しく､視聴率には反映されず｡長時間の特番を組んで少しでも回収したい意向もあるだろう｡

2011年1月から3月まで放送されたフジテレビ系『スクール!!』は､平均視聴率9.2%｡初回のみ11.0%で二桁に乗せた以外は､全回7～9%台｡昨今のドラマ視聴率から見ると､さほど低い数字でもないが､そもそも一昔前はドラマは視聴率二桁が当たり前だった｡その頃の感覚から言うと､確かに一桁は大ゴケである｡同じ主演俳優の作品で二度大ゴケは出したくない｡費用他諸々を考慮してはじき出した､苦肉の策とでも言うべきか｡

ちなみに､フジテレビ系が2011年大晦日に放送した『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦祭りだ祭りだSP』は､18時から23時45分までの平均視聴率が6.0%｡『紅白歌合戦』の視聴率が伸び始める21時以降は4.6%だった｡

『絶対に笑ってはいけない』シリーズには勝てずとも､せめて同じグルメ系バラエティーの『お願い!ランキング』は上回りたいところだ｡

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