ハチミツとクローバー
[第6話]
ニューヨークから帰国したばかりの森田(成宮寛貴)は「誰も帰国パーティーをやってくれない」と、花本(村上淳)の研究室に立てこもってしまう。しまいには、遺書まで書いて薬まで用意して…。そんな森田に振り回される、はぐみ(成海璃子)や竹本(生田斗真)。「俺って、帰ってこなかったほうがよかったのかな…」少し落ち込み気味に話す森田に、はぐみは、「森田さんが帰ってきてくれて嬉しい」と微笑んだ。 02/12放送
そのころ竹本は、就職活動に追われていた。受けた会社から届くのは不採用の通知ばかりで、落ち込む竹本。そんな彼に、ローマイヤ先輩(木村祐一)は、「負けて勝てばいいんだよね」と励ます。その意味を聞いた竹本に、「クマに遭遇して死んだフリをするのは、わざと負けて生きるという勝利を掴むことだ」と解いたのだ。それを聞いた竹本は「では、このまま落ち続ければ勝利をつかめるんですね」と、たずねると…。するとローマイヤは死んだフリをしてしまう…。
一方、真山(向井理)が勤めている藤原デザイン事務所では、ギックリ腰で入院した美和子(滝沢沙織)に代わって野宮(柏原崇)が彼女の仕事を引き継いでいた。あゆみ(原田夏希)は、美和子に頼まれて事務所がデザインを手がけた飲食店用に陶器を作ることになっていた野田が…。あゆみに連絡を入れた野宮は、週末までに陶器のグラスを100個作って欲しい、と発注する。「無理なら別のところに頼む」そんな野宮の言葉にムッとしながらも、奮起して陶器づくりに没頭するのだった。
はぐみは賞を獲得し取材が殺到することに嫌気がさしていた。もっと、大好きな絵だけに没頭したい…そう考えていた。はぐみと森田は、相変わらず、お互いの芸術センスにほれ込んでいた。ふたりは並んで作品をつくり始める。そんななか、森田ははぐみへの恋心を再確認する。
仕事が決まらない竹本に、花本は知り合いの家具工房を紹介する。先方は竹本をとても気に入ってくれて、ぜひ来てほしいといってきたのだ。それなのに、竹本はどうも煮え切れない。竹本は真山にその悩みを打ち明ける。すると真山は「人に必要とされるって、素晴らしいことだと思うよ」と、アドバイスをする。それで、竹本は家具工房への就職を決めるのだった。
しかし、やっと「就職して仕事をがんばろう!」と考えていた竹本、突然、暗雲が立ち込める。就職先から「経営困難に陥ってしまったので内定を取り消したい」と言われてしまうのだった。
一方、「8個」という注文を「100個」と聞き間違えて、大量の陶器を頑張ってつくったあゆみを、野宮は「お礼」だといって長野県の蕎麦屋まで連れて行く。その帰り、野宮はあゆみを口説く…。
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01/08
第1話
キャスト
花本はぐみ / 成海璃子(なるみりこ)油絵科に所属する18歳。あだ名で『はぐちゃん』などと呼ばれている。はぐみは花本修司の親戚。はぐみの父親が修司の従兄弟なのだ。
ズバ抜けた芸術の才能を持ち、世間から注目を浴びる。しかし、はぐみの外見や言動は決して大学生には見えない子供っぽさ。
さらに加えて、臆病で人見知りな性格を持つ為、竹本らと出会うまで本当の友達という存在が出来たことがなかった。
天才であるが故に修司や竹本等以外からは敬遠されがちで、日々心の奥に孤独を抱えている…。
竹本祐太 / 生田斗真(いくたとうま)
建築科の19歳。周りからは竹本と呼ばれている。はぐみと並ぶこのストーリーの主人公。
母子家庭の環境で育ち、母の面倒を見る事に精を出していたが、母が再婚することになり生きがいをなくしてしまう。
生きる目標を失ってしまった祐太だが、手先が器用だった事が幸いし、美術大学に入学することに…。
素直で、且つ真面目な性格を持つ為、年上の人からは可愛がられる存在ではあるが、超が付く程の世渡り下手。
はぐみとの初対面の際、はぐみに一目惚れするが、当初は祐太自身もその感情に気付いていなかった。
大学卒業が近付いても自らの生きる道を見付けられず、自分が何をしたいのか悩み苦しむのであった…。
森田忍 / 成宮寛貴(なりみやひろき)
彫刻科を8年在籍後に卒業。その後、日本画科3年として再入学を果たす。
現在24歳で通称は森田さん。竹本や真山の先輩にあたるが、竹本と同様に森田もはぐみに一目惚れしてしまうのであった。
美術、CG、映画に歌唱力等あらゆる才能を持っているが、長期間学校を休んだり、単位数が足りなかったり、卒業制作に間に合わなかったりして留年を続けていた。
彼もまた周りの人間には理解し難い、天才と呼ばれるべき人物なのである。
女の子には割とモテるが他人の言葉に耳を貸さない故、彼女はなかなか出来ない。もちろんはぐみにも自分の気持ちを素直に伝えることは出来ず…。
原田理花 / 瀬戸朝香(せとあさか)
原田デザインの経営者である、通称リカさん。美人だが無愛想な性格が災いしなかなか取っ付きにくい。
建築デザイナーとしては、支持するファンも多いが、過去に自分の過失で自分の夫を事故死させた事を悔い、自分を責める毎日ながらも、残された事務所を一人で切り盛りしている。
理花自身も夫をなくした事故により左半身に深い傷を負い、後遺症から移動には杖を手放せない。
修司や真山の優しさを理解しつつも、自分が彼らを傷付けてしまう事を知って距離を置こうとするのであった…。
真山巧 / 向井理(むかいおさむ)
山田あゆみ / 原田夏希(はらだなつき)
勅使河原美和子 / 滝沢沙織(たきざわさおり)
野宮匠 / 柏原崇(かしわばらたかし)
山田大五郎 / 泉谷しげる(いずみやしげる)
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