ハンマーセッション!
[第1話]
世界を股にかけてヤマを踏んできた伝説の詐欺師を乗せた護送車が、海に転落する事故が起きた。07/10放送
護送車に乗っていたその第一級詐欺師・音羽4号(速水もこみち)は、ヤクザの今村昌平(六平直政)と共に逃亡する。
暗闇の中逃げ込んだ先で、二人は建物に放火しようとする男(村上健志)を発見。
居合わせた水城(小日向文世)とともに捕まえるが、その男は"蜂須賀悟郎"という新任教師で、水城の知る男らしい…。
話を聞くと、ここは進学校の光学園で、水城は光学園の校長だった。そして蜂須賀は得体の知れない生徒らに怖じ気づいて、学校を燃やそうとしていたのだった。
どうやらこの学園では、成績優秀な生徒達が、表向きは何の問題もなく見えるその裏で陰湿な事件を起こしているようで、教師達もそんな生徒の心をつかめず自信喪失し、無気力になっていた。
水城はこの状況をどうにかし、学園を守りたいと思っているのだった。
ところが「生徒の心をつかめない」と悩む水城に“音羽4号”は「人の心なんて意外と簡単に掴める」と笑い、あっという間に水城の心を掴んで見せたのだ。
その手法は「ハンマーセッション」と言い、心の不安や弱さが築く心の壁を、“何か”を脳天に叩き込むことで壊すというものだった。
“音羽4号”の「ハンマーセッション」にすっかり感動した水城は、「音羽4号くん、私ととりひきしないか?」と“音羽4号”にもちかけた。取引の内容は「教師として学園を立て直してくれたら警察に通報しない」というもの。
水城の提案に“音羽4号”はあっさり承諾。“音羽4号”もとい"教師・蜂須賀悟郎"と名前を変え、教師として学園の立て直しを開始する。
悟郎は3年B組を担当することになった。副担任には水城の娘・涼子(比嘉愛未)がつく。
悟郎が最初に蜂須賀が目をつけたのは、司馬(石黒英雄)だった。
司馬は父の生き様にイライラしていた。仕事場でひどい扱いを受ける父親に対して、自宅では司馬が怒鳴りつけた。司馬はペコペコ頭をさげる父が許せないようだった。
そんな司馬がウサ晴らしに行っていた犯罪が、「ハッピースラッピング」。「ハッピースラッピング」は「ハピスラ」とも呼ばれ、他人を襲撃する映像を携帯電話で撮影してネットに公開するという悪質なものだ。そんな残虐な映像をネットに公開して自慢しあうことで快楽を得ていたのだ。
ある日、悟郎は授業で抜き打ちテストをすると宣言する。いきなりのテストにざわめく3年B組のクラスメートたち。悟郎は「テストが終わるまで携帯を預かる」と全員から携帯を回収する。司馬くんもしぶしぶ預けることに…。
携帯を回収した悟郎はさっそく司馬の携帯データをコピー。すべてのメールが自分の携帯に届くように設定した。すると、さっそく犯行の誘いがくる。
翌日、悟郎は楓(志田未来)に「手伝ってほしい」とメールをおくった。
「ハピスラ」の実行日。
司馬たちが“援交おやじ”を待っていると、そこに現れたのはなんとていると司馬の父親。そして一緒にいる女の子は、なんと楓だった!
「ハピスラ」の仲間にぼこぼこにされる司馬の父親。その時、父親は司馬の名前を叫んだ。それを聞いた「ハピスラ」の仲間たちは驚いて撤収していく…。
実は、これは悟郎が仕掛けた「ハンマーセッション」だった。司馬は自分のやってきたことを改心し、父親とも心を通わせた。
「ハンマーセッション 完了」と、悟郎。
そんな悟郎に司馬は、「とりあえず、サンキュー」と感謝した。
それからというもの司馬は悟郎の事を「先生」と呼ぶようになり、担任教師として認めるのだった…。
09/18
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キャスト
蜂須賀悟郎(音羽4号) / 速水もこみち(はやみもこみち)護送車から逃亡した天才詐欺師。逃げ込んだ・・・
立花楓 / 志田未来(しだみらい)
蜂須賀のクラスの生徒。思ったことをすぐに・・・
水城涼子 / 比嘉愛未(ひがまなみ)
蜂須賀と同じ学校の教師。最初は情熱を持っ・・・
ロク(本物の蜂須賀悟郎) / 村上健志(むらかみけんじ)
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