魔王
[第1話]
07/04放送

成瀬領(大野智)は、弱者に対しては無償でも弁護を引き受ることから、「天使の弁護士」と呼ばれる優秀な弁護士だ。性格も温厚で、めったに感情を表さない成瀬。しかしそれは表の顔。成瀬は11年前に弟を殺した犯人を追い、抹殺することだけに生きている「魔王」だった。

芹沢直人(生田斗真)は渋谷東署きっての熱血刑事。検挙率は常に署内トップだが、過剰な捜査でトラブルを起こすことも多かった。そんな直人を時には厳しく、ときには見守るようにフォローしているのが、係長の中西(三宅裕司)だった。

直人のもとに、「雨野真実」と差出人名が書かれた宅配便が届く。開封すると、赤い封筒とタロットカードが1枚。直人には、その送り主も荷物の意味も、さっぱりわからなかった。

直人の父は政治家で実業家の父・栄作(石坂浩二)。直人は父が嫌いで、よく反発していた。

ある日、兄の典良(劇団ひとり)から「父親のパーティに参加するよう」呼び出される、直人。パーティでも、父が雇っている顧問弁護士・熊田(森下哲夫)の前で、父親と言い争いになる。

父子の間には確執があった。それは、11年前の話である。直人が、成瀬領の弟・英雄(竹内寿)をナイフで殺してしまったのだ。

パーティの翌日、熊田の死体が見つかった。熊田の死体には、自分に送りつけられたタロットカードが。凶器に使われたナイフと一緒に入っていたらしい。直人はさっそく捜査を開始する。

捜査でタロットカードの出所がわかった。直人と相棒の薫(上原美佐)が、カフェ『ガランサス』に直行すると、なんとそこには中西の姿がいた。中西は店のアルバイト。しおり(小林涼子)と知り合いで、彼女に捜査協力依頼に来ていた。

しおりは、物に残った残像を読み取れる、サイコメトリーという特殊能力を持っていた。中西は、凶器のナイフをしおりに渡す。しおりは「熊田がナイフを握って誰かに向けいる」という。。

熊田の携帯履歴にあった番号は、林邦夫(きたろう)のものだった。林は、熊田を逆恨みしていたという。そこへ、領が、自首したいという林を連れて、署にやってくる…。

翌朝、熊田の事務所で現場検証が行われた。林の代理人として、領も立ち合う。どうにも、ふに落ちない直人。現場検証では、熊田役になった直人が、林の説明とおり動く。すると、次第に直人が動揺し始める。それは11年前、自分が経験した事件とあまりにも似ていたのだ。動揺している直人に、領は「熊田が先にナイフを手にしたため、正当防衛による無罪」を主張する。

それは、11年前に熊田が直人が起こした事件のときに、言った言葉そのものだった。顔色が変わる直人を、直人は淡々と見ていた…。

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07/18 第3話


07/11 第2話


07/04 第1話

キャスト
成瀬 領(なるせりょう) / 大野智(おおのさとし)
弱者なら無償でも弁護を引き受ける、敏腕弁・・・
芹沢 直人(せりざわなおと) / 生田斗真(いくたとうま)
社長であり政治家である父を持つ、熱血刑事・・・
宗田 充(そうだみつる) / 忍成修吾(おしなりしゅうご)
芦沢直人の古くからの友人だが、どう見ても・・・
芹沢 麻里(せりざわまり) / 吉瀬美智子(きちせみちこ)
芹沢 栄作(せりざわえいさく) / 石坂浩二(いしざかこうじ)
直人の父親。「芹沢リゾート」のドン。実業・・・
芹沢 典良(せりざわのりよし) / 劇団ひとり(げきだんひとり)
芹沢家の長男。父・栄作に従い、長男らしく・・・
咲田しおり(さきたしおり) / 小林涼子(こばやしりょうこ)
物に留まった過去を読み取ることができる特・・・
仁科 江里(にしなえり) / 篠原真衣(しのはらまい)
高塚 薫(たかつかかおる) / 上原美佐(うえはらみさ)
中西 弘道(なかにしひろみち) / 三宅祐司(みやけゆうじ)
直人の上司で、公私共に良き理解者。人当た・・・

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