サマーレスキュー～天空の診療所～第1話あらすじ完全版

サマーレスキュー～天空の診療所～

[第1話]

07/08放送

手術を終えた明慶大学病院の心臓外科医・速水（向井理）に上司の沢口（松重豊）が声を掛ける。
１週間、山の診療所に行ってほしいという。

その診療所は長野県にある標高2514mの稜ヶ岳にあった。
山での病気や怪我は死につながるという山小屋の主の考えに教授が賛同し、設立されたのだ。
登山客の多い3ヶ月間限定の診療所で、現在は教授となった倉木（時任三郎）が恩師の意志を継いでいた。

速水が上司の高井（佐藤二朗）に効くと、登山道から診療所まで歩いて10時間はかかるという。

稜ヶ岳を登り始めた速水だが、力尽きてしまった。
そこへ後から登ってきた遥（尾野真千子）に、水を分けてほしいと頼む。
だが、遥は自力で登山できなくなった状態を遭難というのだと行って呆れた。

どこまで行くつもりなのかと尋ねる遥に速水は、この先の診療所で今日から働くのだと答えた。
すると、遥はさらに呆れて、あなたのような人があそこでは働けないと言う。

遥は先に診療所へ行き、速水はようやく夕方になってたどり着いた。
遥は山小屋の主・小山（笹野高史）の娘だという。
看護師をしていたが、病院で何かがあり、今では辞めているらしい。

速水は医大生の村田（小澤亮太）に案内してもらうが、部屋は大部屋が１つ。
個室はなく、女子も男子もそこに雑魚寝しているという。
速水が風呂をと尋ねると、村田はウエットティッシュを差し出す。
水は貴重なため、シャワーも洗濯もなかなかできないのだという。

翌日、速水は診療所の説明を受けるが、白衣はなく、薬も家庭の常備薬程度しかなかった。
患者は滅多に訪れず、診察料は募金箱に入れてもらうボランティア制だった。
山小屋の衛星電話は緊急用で、私用は携帯電話。それも尾根まで行かないと電波が届かなかった。

そんな中、急患が2人出たという知らせが入る。
呼吸困難の女性1名と、足を滑らせて負傷した男性1名。

速水の診察の結果、女性は肺水腫、男性は骨折の可能性があった。
重傷者はヘリで下に運ぶしかないとあかり（小池栄子）は言うが、悪天候で飛ばせない。
ヘリポートの倉木は、天候が回復しても１人しか運べないと言う。

やがて、天候が回復するが、速水は満足な検査もできていないのに、どちらを運ぶかなど決められないと言う。
遥は医者なら決断しろと言うが、速水にはできず、倉木の判断を仰いだ。

倉木は肺水腫の女性を先に降ろせと指示。
残された男性が自分の死を覚悟したようなことを言うと、遥が叱咤する。
そして、速水に輸血ができない以上、交代で止血するしかないと告げた。

速水も遥の指示通り、患者の手を握って励まし、無事にヘリの到着が間に合った。

速水に倉木に、詐欺ではないかと言う。
診療所の看板を掲げるなら、最低限の設備は用意しておくべきだというのだ。
すると、倉木は患者は医療機器ではなく、医者に会いに来るんだと答える。
だが、速水にはこんな状態を医療だなどと認めないと言い放った。

やがて、食事の時間になるが、速水は嘱託に現れなかった。
外で立ち尽くす速水に、遥は山では集団行動を守れと告げるのだった。

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