｢どこの松坂さんですか?｣中田翔､松坂のエールに疑心暗鬼

｢松坂さんって､どこの松坂さんですか?｣(スポニチアネックスより)

米国の偉大な先輩からのアドバイスに､日本ハム･中田翔内野手(21)は目を丸くした｡

｢なんでメジャーの人が(自分のことを)知っているんですか!?｣(同)

9日､スポーツニッポンの記者から､8日にレッドソックスの松坂大輔投手(29)が送った､

｢野球に対して謙虚さを持つということはもちろん必要ですが､入団当初よりも､ちょっとコメントがおとなしくなってつまらないですね｡ダルビッシュが｢(日本記録の)56本打つまで認めない｣というなら､｢打って認めてもらいます｣ぐらい言っていい｣(同)

｢発言することで自分にプレッシャーをかけ､モチベーションに変える｡イチローさんもオリックスの時にいろんな発言をされていた｣(同)

という､｢ビッグマウス｣を復活させるようにとのメッセージを伝え聞いた中田｡
最初は｢なんで?｣､｢どうして?｣と､本当に自分に送られたものなのかと疑心暗鬼になるも､

｢(松坂さんは)確かにいろんなことを言っていますね｡自分を奮い立たせるために､そういうことも大事｣(同)

と､大先輩からのアドバイスを納得の表情で受け止めた｡

松坂は99年7月31日に32年ぶりに高卒新人2ケタ勝利を達成した際に､

｢10勝はシーズンの途中なので通過点としか考えていません｡ただ1年目で2ケタは無理だと思っていた人に｢どうだ!｣と言えますね｣

と発言するなど､新人のころから度々強気発言を残している｡

中田はこの日､10日からのロッテ戦(千葉マリン)に備えて札幌から千葉へ｡
同戦で本塁打を放てば､77年の田代富雄(大洋)の22歳9ヶ月を抜いて､21歳3ヶ月の中田が史上最年少での5戦連発記録となる｡

｢王さんとバースの7試合連続アーチが記録なんですか?知らなかった｡今は内野安打でもいいから1日1安打を打ちたい｣

アドバイスの直後にも謙虚さは抜けなかったが､ビッグな目標はしっかり見据えた｡
米国の怪物に見守られていることを知り､11戦8発の怪物はその闘志を燃やす｡

(2010年8月10日)

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