頭部死球直後に本塁打!! 落合監督のゲキに中日･森野が意地の一発

落合監督のゲキに中日野手陣が奮起｡
首位阪神とのゲーム差は0.5に縮まった｡

前日の試合では､守護神･藤川を8回から投入するという執念のリレーを見せた阪神に完封負け｡

試合後､落合監督は､
｢144試合､寝っぱなしか｣(スポーツ報知より)
と1試合平均得点3.69とリーグ最低の打線に厳しい一言を送った｡

この言葉に野手陣が燃えないはずがない｡

この日は､初回に荒木が阪神先発･メッセンジャーの初球を左前に運んだのをきっかけに､相手のエラーも絡めて打者9人で5点を先制した｡

これに動揺したのか､メッセンジャーは2回､森野の頭部へ死球を与え危険球退場｡
バッターボックスに崩れた森野は一度ベンチに下がったが､気迫でグラウンドに戻ってきた｡

立浪が引退したチームの､新たなリーダーとして期待された今シーズン｡
昨夜の落合監督の言葉に最も燃えていたのが､森野だろう｡

4回1死二塁で回ってきた第三打席では､前打席での借りを返す19号2ランを放った｡

その後も効果的に得点を重ね､終わってみれば10-0の圧勝｡

｢(打線が)目覚めたというよりもらった点数だろ｣(同)
と落合監督は素っ気なかったが､選手たちの気迫は伝わったに違いない｡

9日の阪神との試合に勝てば､4月15日以来の首位奪回となる中日｡
遅れてきた竜の視界に､セリーグ制覇が見えてきた｡

(2010年9月9日)

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