日本シリーズMVPは今江敏晃!! 05年に続く2度目の受賞の影に清原和博!?

連夜の延長戦を制し､レギュラーシーズン3位から日本一に輝いたロッテ｡

シリーズMVPには､今江敏晃内野手が選ばれた｡
3点を追う五回に適時打を放ち､安打で出塁した七回には勝ち越しのホームイン｡
延長十二回には先頭打者として四球を選んで出塁すると決勝のホームを踏み､日本一を決める1点をスコアボードに刻んだ｡

1試合4安打を含む27打数12安打6打点､打率.444｡
文句なしの成績で2005年の日本シリーズに続き二度目となるMVPを獲得した今江は､
｢またMVPをもらえて､本当にうれしい｡日本一にならないとMVPにはなれないので､チームメートに感謝です｣(サンケイスポーツより)
と金色に輝く盾を受け取り､誇らしげに語った｡

最大の持ち味は積極性｡
今季もシーズン全体を通し､強気な姿勢で打席に立った｡
しかしその反面､ボール球にも手を出してしまう自分に悩んでいたという｡
そんな今江を吹っ切らせたのが､PL学園の先輩､清原和博氏｡
短期決戦の極意を｢積極的に振っていくこと｣と話していたのを聞き､｢いつもどおりやればいいんだ｣と自信を持った｡

レギュラーシーズン同様､ファーストストライクを見逃すことはほとんどなく､走塁･守備でも積極的な姿勢を貫いた｡
相手捕手の谷繁からは､
｢お前､楽しそうだな｣(スポーツ報知より)
とつぶやかれたという｡

大舞台を誰よりも楽しんだ今江｡
"シリーズ男"が次に目指すのは､背番号8を受け継いだ有藤通世氏の愛称"ミスターロッテ"の称号だ｡

(2010年11月8日)

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