来季は16勝でも減俸!? ソフトバンク･杉内俊哉が怒りの保留で交渉の裏側を暴露!!

ソフトバンクの杉内俊哉投手が10日､ヤフードーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み､5000万円増の3億5000万円の提示を保留｡
希望額との開きは小さいものの､球団側の査定方式､誠意を欠く対応に怒りをあらわにした｡

ぶ然とした表情で､
｢保留です｡正直､会見に出ようかどうかも迷ったぐらい｣(スポーツ報知より)
と静かに語った杉内｡
投手陣のリーダーとして許せない点があまりに多すぎた｡

まず､杉内が問題として挙げたのが今オフから導入された新査定方式｡
この方式は当該シーズンの成績が重視され､これまでの貢献度や実績が考慮されにくい｡
つまり､活躍した選手は大幅アップが見込める一方で､成績が残せなければ大減俸もありえるシステムだ｡

こうなると高額年俸選手のハードルは当然高くなる｡
今季年俸3億円の杉内は､
｢どこまで言っていいのか､言っちゃいそうだな･･･｣(スポニチアネックスより)
と一瞬迷いをみせたが､
｢僕ぐらいの年俸になると水準の数字を残しても､優勝やMVPが絡まないと評価につながらない｣(同)
と告白｡
今季16勝を挙げリーグ優勝に貢献した杉内だが､来季は同じ16勝を挙げたとしても優勝を逃せば減俸になるのだという｡

さらに､杉内を怒らせたのが球団側の対応｡
交渉中に突然､小林編成･育成部長はなんの説明もなく録音用のレコーダーを設置｡
杉内の代理人･酒井辰馬弁護士は､
｢こちらには守秘義務がある｣(スポーツ報知より)
と主張したが､球団側は､
｢脅すのですか?｣(同)
とまくし立てたという｡
杉内本人が交渉に同席したのはわずか3分間だったが､
｢話す気にもなれなかった｡もう少し上の人と話さないと､話が進まない｣(同)
と交渉役の変更を求めた｡

交渉から一夜明けた11日､杉内は福岡市内でテレビ収録に参加したが､そこでも怒りは収まらず､
｢今までは､労をねぎらう言葉から始まった｡(今回は)そういう言葉が一切なかった｣(スポーツ報知より)
と交渉の裏側を暴露｡

さらに､今オフFAで獲得した内川聖一内野手､細川亨捕手とは破格の4年契約を結んでいることに触れ､
｢携帯電話と同じ｡新規加入者にはいい条件で､既存の人にはそのまま｣(同)
と痛烈に皮肉った｡

次回の交渉はクリスマスの25日だが､
｢越年も覚悟している｣(同)
と長期戦になることを示唆した杉内｡
｢球団が正しい方向に向かわないと選手が出て行ってしまう｣(同)
と自身のため､そして他の選手達のために徹底抗戦を誓った｡

(2010年12月13日)

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