中日･岩瀬仁紀が日本タイ通算286セーブを達成! 早くも300セーブに意欲

【楽天 2-5 中日 Kスタ宮城】
中日の岩瀬仁紀投手が12日､楽天戦の九回に登板｡
打者三人をわずか12球で打ち取り､プロ野球タイ記録となる通算286セーブを達成した｡

3点リードの九回､いつものように抑えのマウンドへ上がった岩瀬｡
4番･ガルシア､5番･草野を簡単に打ち取ると､内村からは伝家の宝刀スライダーで見逃し三振｡
その瞬間､岩瀬はホッとした表情でグラブをポンとたたき､控え目に喜びを表現した｡

1998年にドラフト2位で中日へ入団した岩瀬は､1年目から中継ぎとして活躍｡
落合監督が就任した2004年から抑えに転向すると､抜群の安定感でセーブを重ねてきた｡
2005年にはプロ野球記録となるシーズン46セーブを達成｡
日本代表としても2度の五輪に出場している｡

しかしここ数年は､加齢と勤続疲労から球威､変化球のキレともに低下｡
オフには森ヘッドコーチから､
｢最初は抑えでいく｡ダメならいつでも代えるぞ｣(スポーツ報知より)
と通達されたという｡

それでも岩瀬は抑えのポジションにこだわり､オリジナル変化球の開発やフォームの微調整などに挑戦｡
ウエートトレーニングの量も増やし､この日の最速は146キロをマークした｡
目立つのが苦手で､プレッシャーに強い方ではないという岩瀬が､抑えとして成功した要因は､こうしたたゆまぬ向上心にあるようだ｡

試合後､記録について､
｢まだ途中の段階｡また一つ一つ積み重ねていきたい｣(同)
と語った岩瀬｡
その視線は､早くも前人未到の300セーブに向いているのかもしれない｡

(2011年6月13日)

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