下町のダルビッシュこと足立学園･吉本祥二に､米15球団41人のスカウトが熱視線!

夏の甲子園を目指し､高校球児たちが熱い闘いを繰り広げる地方予選｡
16日には47都道府県すべてで予選が開幕するが､中でも注目を集めているのが東東京ブロックだ｡

同ブロックを全国一の注目ブロックにしたのが､足立学園の吉本祥二投手｡
186センチの長身と長い手足から放たれるキレのいい直球から､"下町のダルビッシュ"という異名を持つプロ注目の右腕だ｡

今夏初登板となった11日の桜町戦では､6回5安打6奪三振1失点と調子は今ひとつだったが､自己最速にあと1キロと迫る148キロをマークするなど潜在能力の高さをアピール｡
チームも9-1とコールド勝ちを収め､
｢悪いながらも試合の中で修正できた｣(中日スポーツより)
と安堵の表情を浮かべた｡

小学1年で野球を始めて以来投手一筋だという吉本は､蒲原中学3年時に軟式クラブチーム｢ブラックキラーズ｣で都大会優勝｡
足立学園では1年夏からベンチ入りし､昨夏の地方予選1回戦で4回無安打無失点､6者連続含む10三振を奪い､一躍プロ注目の選手となった｡

足立学園は野球では無名の進学校だが､この日の試合には吉本の投球を見ようと日米15球団41人ものスカウトが集結｡
広島の苑田スカウト部長は､
｢今年の高校生投手では全国で見ても1､2番目｣(同)
と高く評価｡
最多の6人態勢で試合を見守ったオリックスの古屋編成部国内グループ長は､
｢うまく育てれば大化けする素材｣(日刊スポーツより)
と興奮気味語った｡

こうした絶賛の声に応えるように､吉本は試合後､
｢卒業後はプロ1本でいきます｣(同)
と宣言｡
潜在能力とともに､意識の高さも示した｡

しかし､現在の目標はあくまで創部以来初となる甲子園出場｡
吉本の熱い夏は始まったばかりだ｡

(2011年7月16日)

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