阪神･森田一成が球団初の初打席初本塁打! チームは単独2位に浮上!

【阪神 5-3 中日甲子園】
セ･リーグは26日､オールスター明けの後半戦がスタートした｡
同率2位で並ぶ中日と本拠地･甲子園で対戦した阪神は､この日1軍登録された森田一成内野手のプロ初本塁打で劇的勝利｡
借金を1に減らし､単独2位に浮上した｡

"第2の開幕"と呼ばれる大事な後半戦初戦｡
2点を追う五回1死一塁､真弓監督が勝負に出た｡

粘りの投球を続けていた左のエース･能見に代え､打席に送り出したのはこの日1軍登録したばかりの森田｡
試合の流れを左右する場面で､プロ初打席の若虎を起用した｡

｢結果を恐れずに思い切っていこう｣(スポニチアネックスより)
と打席に入った森田は､初球から豪快な空振り｡
続く147キロの直球も迷わず振り抜くと､打球は低い弾道で左翼ポール際へ吸い込まれた｡

経験したことのない大歓声の中､森田はこわばった表情でダイヤモンドを一周｡
ベンチで祝福を受け､ようやく笑顔がこぼれた｡

プロ初打席本塁打は球団史上初の快挙｡
長いプロ野球の歴史でも51人目の記録で､代打に限れば13人目となる｡

一躍ニューヒーローとなった森田は､プロ4年目の21歳｡
関西高校から2007年の高校生ドラフト3位で入団するも､右肩の故障で翌年には育成選手に降格｡
必死のリハビリで昨年7月に再び支配下登録を勝ち取った苦労人だ｡

試合後､初めてのお立ち台に上がった森田は､
｢一番いい結果が出たけどこれからなので｡1軍にしがみついて頑張っていきたい｣(同)
とコメント｡
采配が的中した真弓監督は､
｢若い人が打つとチームが勢いに乗ってくる｡1試合1試合大事に戦って首位に近づきたい｣(スポーツ報知より)
と満足げな表情を浮かべた｡

シーズン折り返しの72試合目で､単独2位に浮上した阪神｡
首位追撃へ､"第2の開幕"を最高の形で飾った｡

(2011年7月27日)

その他のBASEBALLニュース