好調の菊池雄星に思わぬ落とし穴!? 急激な体重増加に心配の声!

今月11日の日本ハム戦で､本拠地初勝利を挙げた西武･菊池雄星投手｡
今季はここまで4試合に登板し､黒星なしの3勝｡
左肩痛で1軍登板のなかった昨季から､確実に成長を遂げている｡

しかしその一方で､チーム内には､
｢一気に体を大きくして大丈夫なのか?｣(日刊ゲンダイより)
といった心配の声が挙がってるという｡

ルーキーイヤーの昨年､球威の低下とスタミナ不足に悩まされた菊池｡
1軍で活躍するため､彼がたどり着いた結論はウエートトレーニングによる肉体改造だった｡

今季体重78キロでキャンプインした菊池だが､徹底的なウエートトレーニングの効果もあり､現在の体重は88キロ｡
本人は90キロを目標にトレーニングを続けているという｡

肉体改造の効果は､今季の成績を見れば明らか｡
11日の日本ハム戦ではプロ入り後最速となる148キロをマーク｡
交代した7回途中までに105球を投げたが､最後まで球威が落ちることはなかった｡

ただ､急激な体重増はひざを中心とした下半身への負担が増すだけでなく､投球フォームのバランスやリリースポイントにも微妙な変化を生む｡
今季から投球フォームを高校時代と同じスリークオーターに戻したばかりの菊池にとって､肉体改造はまさに"諸刃の剣"なのだ｡

西武の坂元トレーニングコーチも､菊池の急激な体重増に不安を覗かせている｡

｢雄星(菊池)は体が細いので上半身を中心に､今､大きくしようとしている｡体が大きくなれば球威も増すだろうし､トレーニングをしながらなので体も強くなる｡
でも､投げ方や体のバランスが崩れることもありえる｡本当は一気に体重を増やすより､少しずつ増やしていくのがベスト｡本人もわかっているとは思いますが･･･｣(同)

"20年に1人の逸材"と評されるほど､その才能が高く評価されている菊池｡
将来日本を代表する左腕に成長するためにも､結果を焦らず､正しいトレーニング法で成長していってほしいものだ｡

(2011年8月20日)

その他のBASEBALLニュース