夏の甲子園でプロ入りに近づいたのはアノ2選手! 優勝投手・吉永の評価はイマイチ!
西東京代表・日大三高の優勝で幕を閉じた夏の甲子園。「がんばろう!日本」というスローガンのもと行われた今大会は、延長試合が史上最多タイの8試合、サヨナラ試合も7試合と、選手たちの最後まで諦めない姿勢が数々の劇的なシーンを生んだ。
そんな今大会で、プロの注目を集めた選手は誰なのか。
ある在京球団の編成担当者は、
「トップクラスの投手は外れ1位で指名される力がある。つまり東海大の菅野や東洋大の藤岡を入札して、外れた球団が1位で取りたいピッチャーが何人かいましたね」(日刊ゲンダイより)
とコメント。
"外れ1位候補"として釜田佳直(金沢)、松本竜也(英明)という2投手の名前を挙げた。
150キロを超える直球で春のセンバツ大会から注目を集めていた釜田は、今大会で自己最速となる153キロをマーク。
チームはベスト16で破れたが、最後までたった1人でマウンドを守り抜いた。
オリックス・古屋スカウトは釜田に対し、
「春と比べて緩急が使えるようになった。投球にメリハリが出てきました。カットボールもいい」(同)
とコメント。
横浜・堀井スカウトも、
「球持ちがいいし、指先の感覚が繊細なのでしょう。スライダーなどの変化球もいい。春よりスタミナもついた」(同)
と春からの成長を指摘し、高く評価した。
一方、大会期間中に評価を上げたのが松本。
193センチの長身から投げ下ろす140キロ中盤の直球は威力があり、今大会は2試合で18回を投げ、計20奪三振。
三振の奪える左腕はプロでも貴重な存在だ。
広島・苑田スカウト部長は、
「左腕で投球に角度がある。こんなにいいとは思わなかった。ノビシロはこの子が一番あるんじゃないかな。驚きました」(同)
とその潜在能力を高く評価。
本人も、
「もっと上を目指したい」(スポーツ報知より)
とプロ志望を表明しており、上位指名は確実な状況だ。
またスカウト陣によると、優勝した日大三高のエース・吉永健太朗への評価はあまり高くないとのこと。
吉永自身も早稲田大学進学を希望しており、今年のプロ入りはお預けとなりそうだ。
運命のドラフト会議は10月27日。
釜田や松本はもちろん、甲子園を経験していない"隠し玉"の存在にも注目だ。
(2011年8月27日)
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