イチロー､184安打で終戦｢心が折れたこともある｣とシーズン中の苦悩を告白!

米大リーグ･マリナーズのイチロー外野手が28日(日本時間29日)､今季最終戦となるアスレチックス戦に｢1番･右翼｣で出場｡
3打数無安打に終わり､シーズン184安打で全日程を終了した｡

2001年のメジャー移籍後､10年連続で達成していたシーズン200安打がストップ｡
打率も.272で､オリックス時代の1994年から続けてきた連続3割が17年で途切れた｡

しかし､イチローは試合後､
｢なぜか晴れやかですね｣(スポーツ報知より)
とコメント｡
その表情には､重圧から開放されたような笑顔が浮かんでいた｡

今季は4月を終えての安打数が､自己最多タイの39本｡
最高のスタートを切ったはずだったが､これが逆に天才の感覚を微妙に狂わせた｡
5月は一転して､自己最悪の月間打率.210｡
6月に入っても復調のきっかけを掴めず､2年ぶりにスタメンを外れたこともあった｡

イチローは当時を振り返り､
｢4月に結果が出ることの難しさ｡それが誤った判断であったとは､言えるでしょうね｡それが5､6月に出てますよね｣(同)
とコメント｡
かつて経験したことのない長い不振に､
｢心がポキッと折れたことはあります｣(同)
と明かした｡

こだわり続けた200本という数字｡
しかし､感傷的にはなっておらず､
｢寂しさが来るかなって思ったんですけど､そんな感じではない｡動揺する感じでもないんですよ｡
それは多分､ギリギリのところでやってきた自負があるからなんでしょうね｣(同)
とコメント｡
今季は両リーグで5人が200本安打を達成したが､
｢こうやってできないと､やっぱり200ってすげえなぁって思う｣(デイリースポーツより)
と自身が作り上げた記録のすごさ､そして難しさを改めて感じたようだ｡

この日､来年3月のアスレチックスとの日本開幕戦の開催が正式発表された｡
イチローの新たな挑戦は､日本から始まる｡

(2011年9月30日)

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