中日が142試合目で優勝決定! 球団初のリーグ連覇に落合監督「やっと扉を開いた」
【横浜 3-3 中日 横浜スタジアム】
優勝マジックを1としていた中日が18日、横浜と3-3で引き分け、2年連続9度目のリーグ制覇を果たした。
リーグ連覇は球団史上初。今季限りでの退団が決まっている落合博満監督は、就任後8年間で4度目のリーグ制覇となった。

マジック2で迎えた14日からの巨人3連戦でまさかの連敗。
優勝へ足踏みが続いていた中日だが、今季142試合目でついに優勝を決めた。

この日も3点を先制される苦しい展開だったが、6回に4番・ブランコが16号同点3ラン。
横浜が反撃に転じると、今季79試合目の登板となる浅尾を8回2死一、二塁から投入。
延長10回まで続投させ、3-3の引き分けに持ち込んだ。

最後の打者を三振に斬って取った浅尾に中日ナインが一斉に駆け寄る。
やや遅れてベンチを出てきた落合監督は、手を叩きながら笑顔で歓喜の輪に飛び込んだ。

球団史上最大となる10ゲーム差を引っくり返しての逆転優勝。
さらに、リーグ連覇も球団史上初の快挙だ。
胴上げを終えた落合監督は、
「ドラゴンズは今年で75周年になるが、連覇は4分の3世紀で一回もない。やっと扉を開いた」(スポニチアネックスより)
と感極まった表情。
選手たちについては、
「うちの選手に私の個人記録を抜ける選手はいないが、優勝するという部分では私よりはるかに上。本当に素晴らしい選手、褒めてやります」(同)
と称えた。

この8年間、野球がつまらない、ファンサービスに熱心でないと様々な批判を受けてきた落合監督。
しかし、
「いろいろ言われることには慣れてる。ただ、オレは現場を預かる最高責任者として、何ができるかを考えたら、勝つことしかないんだ。勝って気持ちよく家に帰ってもらう。それが一番のファンサービスだろ」(デイリースポーツより)
と"オレ流"を貫いた。

指揮官としての最後の目標は昨季果たせなかった日本一。
かつてシーズン中に退任が決まりながら、日本一に輝いた監督はいない。
前例の花道を飾り、オレ流指揮官はドラゴンズを去る。
(2011年10月19日)
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