DeNA､横浜買収で大筋合意も不安の声･･･地元企業で連合チームも買収に名乗り!

横浜ベイスターズを保有するTBSホールディングスが､携帯電話向けゲームサイト｢モバゲー｣を運営するDeNAに球団を売却することで大筋で合意していることが19日､分かった｡

DeNA側はこれまで一貫してノーコメントを貫いてきたが､この日午前にプレスリリースをマスコミ各社に配布｡
｢交渉中であることは事実です｣(スポーツ報知より)
と初めて球団買収に動いていることを認めた｡

その後､東京･渋谷区にある同社には多くの報道陣が殺到｡
海外出張で不在だった守安功社長に代わって対応した金子哲宏広報部長は､
｢交渉しているということは(買収の)意思があるということ｣(同)
と前向きなコメントを発表した｡

ただ､球界への参入は容易ではない｡
球団譲渡は原則として､12球団による実行委員会とオーナー会議の承認が必要｡
オーナー会議での議決には12球団のうち4分の3以上(9球団)の同意が必須となっているが､DeNAに対しては長期的な球団保有などについて不安の声が挙がっているという｡

実際に中日の白井文吾オーナーはこの日､
｢公序良俗に反しないような仕事をしている企業なら異存はない｡ただ､パ･リーグの1球団が反対しているというのは聞いた｣(スポニチアネックスより)
とコメント｡
すでにTBSホールディングスはDeNAへの売却方針を他球団へ伝え始めているというが､まだまだ不確定要素は残されており､参入は微妙な情勢にある｡

そんな中､横浜市内にも路線を持つ京浜急行電鉄やエネルギー関連企業･ミツウロコなど横浜市に縁のある複数の企業が連合チームを作り､球団買収に乗り出すことが発覚｡
すでに自治体からの支援も約束されているとのことで､地元の動きが､今後の交渉にどのような影響が出るか注目される｡

なお､最初の難関となる実行委員会は11月9日に開かれる予定｡
野球協約ではオーナー企業の変更承認期限は11月30日までと定められいる｡

(2011年10月20日)

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