ソフトバンクが日本一に王手! 育成出身･山田が大一番で躍動!

【日本シリーズ第5戦中日 0-5 ソフトバンクナゴヤドーム】
プロ野球の日本シリーズは17日､ナゴヤドームで第5戦を行い､ソフトバンクが中日に5-0で快勝｡
対戦成績を3勝2敗とし､ダイエー時代の2003年以来､8年ぶり5度目の日本一へ王手をかけた｡

勝った方が日本一に王手をかける大一番｡
ソフトバンク先発の山田大樹は､日本シリーズ初登板ながら堂々のマウンドさばきをみせた｡

球速は140キロ前後ながら､打者の手元で微妙に動く直球で中日打線を翻弄｡
四回は森野､ブランコ､和田のクリーンアップを全て内野ゴロ｡
六回2死二塁のピンチでは､森野を109キロのスローカーブで三振に仕留め､
｢ピンチでも動じずに投げられました｣(スポニチアネックスより)
と強心臓ぶりを見せ付けた｡

山田は2006年につくば秀英高等学校から育成枠でソフトバンクへ入団するも､3年間で支配下選手に昇格できなかったため､一度は解雇の屈辱を味わった｡
しかし､王会長に将来性を買われて再入団｡
昨年3月に支配下選手登録された際には､王会長から､
｢鷹のカネやん(金田正一氏)に｣(デイリースポーツより)
と伝説の400勝左腕と同じ背番号34を与えられた｡

今季はその非凡な才能が開花し､先発ローテーションの一角として7勝をマーク｡
大崩れしない安定感と度胸のよさが評価され､大事な第5戦を任された｡

6回3安打無失点の好投で､見事期待に応えた山田は､
｢こんな大事なマウンドを任せてもらったことに感謝しつつ､同時に楽しもうと思っていました｡緊張はしなかった｣(同)
とコメント｡
目をかけてきた左腕の頼もしい言葉に王会長も､
｢とにかく今日は山田｡よく投げた｣(中日スポーツより)
と賛辞を贈った｡

敵地での3連勝で､一気に王手をかけたソフトバンク｡
優勝のかかる第6戦(19日)は､再び舞台を本拠地･ヤフードームへ移して行われる｡

(2011年11月18日)

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