新人王･牧田は便利屋のまま潰される!? 来季の先発再転向に不安アリ!?

パ･リーグ新人王に輝いた西武･牧田和久投手が6日､初の契約更改交渉に臨み､2100万円アップの3400万円で一発サイン｡
新人王を争った楽天･塩見の3200万円､日本ハム･斎藤の3000万円を上回り､会見では､
｢満足している｡シーズンを通してケガがなかったのが一番大きい｣(スポニチアネックスより)
と笑顔を浮かべた｡

日本通運からドラフト2位で入団した牧田は､アンダースローから繰り出す多彩な変化球と制球力を武器に開幕から先発ローテーション入りし､交流戦明けからは抑えに転向｡
チーム最多となる55試合に登板し､5勝7敗22セーブ､防御率2.61という好成績を残した｡

すでに来季は先発への再転向が内定｡
牧田自身も､
｢10勝はしたい｣(同)
と意気込みを見せている｡

ただ､現状では牧田が抜けた後の抑えは白紙｡
新外国人を起用するとの公算が高いが､キャンプやオープン戦などで結果を残せなければ､再び牧田にその役割が回ってくるとも考えられる｡

抑え投手は登板しない時でも毎試合のように肩をつくっており､その心身的負担は先発投手の非ではない｡
そのため一部の例外を除いては､抑え投手の寿命は5年と言われているほどだ｡
野球評論家･小川邦和氏は､2年目を迎える牧田が"便利屋"扱いで潰れてしまうことを危惧している｡

｢メジャーならば､契約の段階で『来季は先発起用すること｡でなければトレードに出す』などと､起用の条件が交わされ､契約書に明記される｡
渡辺監督から内定をもらったとはいえ､しょせんは口約束｡『あれはあくまで構想の話であって』と反故にされる可能性もあります｣(日刊ゲンダイより)

現役時代､自らも先発と抑えを経験している渡辺監督｡
将来有望な若手投手を潰すようなことだけはしないと信じたいものだ｡

(2011年12月18日)

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