西武･涌井､開幕3連敗で2軍落ち! 渡辺監督｢上で投げても勝てない｣

【西武 2-6 オリックス西武ドーム】
西武･涌井秀章投手が15日､本拠地でのオリックス戦に登板｡
今季初勝利を目指したが､3回7安打4失点と打ち込まれ､試合後に2軍降格が決まった｡

開幕投手を務めながら､ここまで2戦2敗と調子の上がらない涌井｡
この日も初回こそ3人で片付けたが､2回に3安打で一死満塁とされ､伊藤の左前適時打､続く由田の左犠飛で2失点｡
3回には一死一､二塁から高橋信､T-岡田に連続適時打を浴び､さらに2点を失った｡

昨年痛めた右肘の影響はなく､直球の最速は145キロを記録｡
しかし､勝負どころでその直球がシュート回転し､変化球も高めに浮いた｡

これで開幕から3連敗となり､防御率は12球団の先発投手でワーストとなる7.71｡
悩めるエースに対して渡辺監督は､
｢勝つ投手に必要な条件がすべて整っていない｣(スポーツ報知より)
と厳しいコメント｡
そして､
｢ワク(涌井)は2軍｡無期限｡今､上で投げても勝てない｡もう一回つくり直してから｣(同)
と2軍での調整を命じた｡

一方､涌井は試合後､
｢やっていることと思っていることが全然違う｡去年は修正できたけどできない｣(同)
と自己分析｡
マウンド上同様､ポーカーフェイスは崩さなかったが､不調での2軍落ちはプロ1年目の2005年以来となるだけにショックは大きい｡
人一倍エースとしての責任感とプライドが強い男が､
｢チームに申し訳ない?正直そんなことを考えている余裕もなかった｣(同)
と漏らした｡

昨季､右肘痛の影響もあり､連続2ケタ勝利が5年で途切れた涌井｡
雪辱を期して臨んだはずの今季､開幕早々大きな壁にぶち当たることになった｡

(2012年4月16日)

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