広島･堂林､思い出の甲子園でプロ初本塁打! 試合を決める価値ある一発!

【阪神 0-1 広島甲子園】
広島は24日､敵地で阪神と対戦｡
3年目･堂林翔太内野手のプロ初本塁打で､連敗を3でストップさせた｡

広島･前田､阪神･メッセンジャーの息詰まる投手戦となったこの試合｡
勝負を決めたのは､かつて甲子園の主役だった20歳の新星だった｡

0-0の8回1死､堂林はメッセンジャーの外角スライダーに踏み込んでフルスイング｡
打球は低い弾道でバックスクリーン右に飛び込む､値千金の勝ち越し弾となった｡

3年前の夏､堂林は中京大中京高校のエース兼4番として甲子園優勝｡
決勝戦では本塁打を放っており､この日の試合前には先発する前田から､
｢今日も頼むぞ｣(デイリースポーツより)
と声を掛けられていたという｡

今季は春季キャンプから野村監督のマンツーマン指導を受け､開幕戦スタメンで1軍デビュー｡
4月中旬には打率リーグ首位に立つなど好調を維持していたが､前カードの中日戦では12打数1安打｡
高まっていく周囲からの期待とともに､大きなプレッシャーも感じていた｡

それでも､11打席ぶりの安打が試合を決める決勝アーチ｡
思い出の地･甲子園で再び輝きを放った｡

堂林は試合後､プロ初本塁打を振り返り､
｢低かったので､入ると思わなかった｡思い出の地でもあるので､ホームランが打てて良かった｡(右方向の打球は)自分の特徴が出た｣(ニッカンスポーツより)
と興奮気味にコメント｡
一方で､
｢今はプロでやっているので､アマのときは関係ない｡甲子園のときの自分は忘れてほしいくらいです｣(同)
と宣言し､プロとしてまた1つステップアップしたことを印象付けた｡

大リーグを代表する強打者､アレックス･ロドリゲスのようになってほしいとの思いから､彼と同じ背番号13を与えられている堂林｡
3年目にしてついにプロ初本塁打を放ち､スター街道への第一歩を踏み出した｡

(2012年4月25日)

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