ソフトバンク･ペニー､わずか1試合でわがまま退団! なんと1球375万円!

ソフトバンクは8日､ブラッド･ペニー投手の退団が決定したと発表した｡

2006年に米大リーグで最多勝に輝くなどメジャー通算119勝の実績を誇るペニーは今オフ､推定年俸300万ドル(約2億4000万円)という破格の条件で入団｡
和田(オリオールズ)､杉内､ホールトン(ともに巨人)に代わる先発の軸として､首脳陣から大きな期待を寄せられていた｡

しかし､初先発となった4月4日の楽天戦(Kスタ)は4回途中6失点で敗戦投手に｡
その後､右肩痛を訴え日本と米国で2度検査を受けたが異常は見つからず､4月20日より2軍のリハビリ組に合流していた｡

首脳陣は復調を待つつもりだったが､ペニーは課題とされたクイックやけん制の練習を拒否｡
今月3日からは腹痛を訴え練習を休み､自ら退団を申し入れたという｡

石渡茂編成･育成部長は退団の経緯について､
｢本人とは話を続けてきたが､思ったよりも日本の環境に適応できなかったようだ｣(スポーツ報知より)
と説明｡
2軍でのわがままな言動を伝え聞いていたという秋山監督は､
｢残念だけど､本人の感覚､肩の状態もあるだろうしね｡仕方ないね｣(同)
と呆れた様子でコメントした｡

ペニーはすでに米国へ帰国しているというが､突然の退団を受けて編成は大混乱｡
育成制度を保持するためには65人の支配下選手が必要だが､ペニー退団で現在の支配下選手は64人｡
そのため急きょ育成枠から1人登録するか､外部から新戦力を獲得する必要があり､石渡編成･育成部長は､
｢フロントで議論して監督と相談して早急に方向性を決めます｣(ニッカンスポーツより)
としている｡

なお､ペニーが初登板で投じたのはわずか64球｡
1球当たり約375万円というなんとも高い買い物となった｡

(2012年5月9日)

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