ソフトバンクの高卒ルーキー･武田が無傷の4連勝! 堀内以来46年ぶりの快挙!

【オリックス 8-10 ソフトバンク京セラドーム大阪】

ソフトバンクの高卒ルーキー･武田翔太投手が19日､敵地でのオリックス戦に先発｡
5回4安打1失点の好投で､デビューから先発で無傷の4連勝となった｡

武田は1点の援護をもらった初回､安打と四球で1死一､二塁のピンチを招き､李大浩の適時二塁打で失点｡
｢直球がイマイチで､スイッチが入るのも遅かった｣(スポーツ報知より)
と振り返ったが､続くT-岡田は低めのカーブで空振り三振｡
バルディリスを145キロの直球で中飛に仕留めた｡

150キロを超える直球が武器の武田だが､この日の最速は148キロ止まり｡
それでも2回以降は大きく割れるカーブで緩急をつけ､オリックス打線を翻弄｡
高卒ルーキーとは思えない｢大人の投球｣で､調子が悪い中でもしっかりと試合を作った｡

体力面の不安から5回85球で降板となったが､高卒新人としてパ･リーグでは1978年三浦広之(阪急)以来34年ぶりとなる無傷の4連勝｡
先発勝利に限れば1966年堀内恒夫(巨人)以来46年ぶりの快挙で､リーグ新記録を樹立した｡

一躍新人王候補の最有力に名乗りを挙げた武田だが､
｢後ろ(の投手)がつないでくれたので､ありがたかったです｣(同)
とあくまで謙虚｡
新人王争いのライバルで､同じ高卒ルーキーの楽天･釜田佳直投手が16日の日本ハム戦でプロ初完封を達成したことについても､
｢僕は完投もしてないし､みんなに助けてもらって勝っているだけ｣(同)
と控えめにコメントした｡
ただ､
｢3年後､本当に力のある投手になっていたい｣(同)
と語った表情は真剣そのもの｡
鷹の将来のエース候補は､リーグ新記録にも浮つくことなく､さらなる成長を見据えている｡

(2012年8月20日)

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