広島･石井琢朗が今季限りで引退! 投手として入団も2000本安打&300盗塁達成

通算2430安打を誇る広島･石井琢朗内野手が､今シーズン限りで現役を引退することが分かった｡
すでに球団側も了承しており､27日にも記者会見を開いて正式発表するという｡

栃木県佐野市出身の石井は､1988年に足利工業高校からドラフト外で横浜大洋ホエールズ(DeNA)に投手として入団｡
1年目から初先発初勝利を挙げるなど活躍を見せたが､その後､一軍で結果を残すことができず､3年目のオフに野手へ転向した｡

野手転向2年目の1993年､三塁手のレギュラーに定着し､盗塁王とゴールデングラブ賞を獲得｡
1996年に遊撃手へ転向し､1998年には"マシンガン打線"の1番打者として打率.314､39盗塁の好成績で､チームの38年ぶりとなるリーグ優勝に大きく貢献した｡

その後も俊足巧打の遊撃手として活躍し､2006年には史上34人目の2000本安打を達成したが､2008年のシーズンオフに戦力外通告を受け広島へ移籍｡
新天地では本職の遊撃手のほか､守備固めでの三塁手起用も多かったものの､随所でベテランらしいプレーを見せ､存在感を示した｡

2009年7月17日の横浜戦では､吉田義男氏(阪神)を抜き､日本歴代最多となる遊撃手としての通算1731試合出場を達成｡
今季は選手と一軍野手コーチを兼任し､ここまで28試合に出場していた｡
昨季までプロ23年間の通算成績は､2382試合に出場して､打率.282､2425安打､102本塁打､668打点､358盗塁｡
ベストナイン5回のほか､盗塁王とゴールデングラブ賞にそれぞれ4回輝いている｡

チームがクライマックスシリーズ進出を争う中､石井は7月上旬に一軍選手登録を抹消｡
その後も野手コーチとして一軍に帯同していたが､26日までに球団側に今シーズン限りでの引退を伝えたという｡

投手としてプロ入りしながら､人一倍の努力と類稀な野球センスで球界を代表する遊撃手となった石井｡
42歳を迎えた今季も､守備では衰えを感じさせない動きを見せていただけに､27日の会見でどのような引退理由が語られるのか注目が集まる｡

(2012年8月27日)

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