王会長､秋山代表監督実現のため動く! ｢引き下がるわけにはいかない｣

日本野球機構(NPB)のコミッショナー特別顧問を務めるソフトバンク･王貞治球団会長が26日､都内で取材に応じ､来年3月に行われる第3回ワールド･ベースボール･クラシック(WBC)の日本代表監督候補としてソフトバンク･秋山幸二監督の名前を挙げ､説得へ全力を尽くす意向を示した｡

かねてから現役監督との兼任に否定的な秋山監督は､この日も､
｢現場は難しい｡オレは無理だって言ってるだろ｣(スポーツ報知より)
とコメント｡
すでに王会長から非公式で就任要請を受けたことを明かしつつ､改めて兼任に難色を示した｡

これを受け王会長は､
｢彼が(監督を受けないと)言っているからといって､『そうですか』と引き下がるわけにはいかない｣(同)
と根気強く説得していくことを示唆｡
一方で､自身も第1回WBCでは兼任監督だったため､
｢よっぽど何かがなければ､彼の考え方は変わらないと思う｣(同)
と秋山監督の心情にも一定の理解を示した｡

当初は現役監督の兼任の負担に配慮し､球界OBが選考の軸だった代表監督問題｡
一時は元広島監督の山本浩二氏が最有力候補として浮上したが､現場から遠ざかっている点がネックとなり､選考は再び白紙となった｡

そんな中､加藤良三コミッショナーが､
｢現役の人の重要性が認識されている局面なのかな｣(同)
と語ったことで､一気に現役監督からの選考が加速｡
前回大会で日本を世界一に導いた巨人･原辰徳監督の名前も挙がったが､最終的には3月に行われた台湾との代表戦で指揮官も務め､王会長の後継者とされる秋山監督に一本化された｡

この日､WBCの組み分けが発表され､日本が戦う1次ラウンドA組はソフトバンクの本拠地･ヤフードームでの開催が決定｡
秋山監督就任に向けてプラス要素となりそうだが､本人は､
｢関係ないよ｣(スポニチアネックスより)
とあくまで素っ気無い｡
10月中には正式発表があるというが､まだまだ監督問題は迷走を続けそうだ｡

(2012年9月27日)

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