中日立浪のひと振りで7連勝!!　巨人と2.5差に詰める

背番号3のひと振りで、ナゴヤDの竜党のボルテージが最高潮に達した。

4-4の同点に追いつき、なおも2死一、二塁。

代打･立浪が右中間への2点適時二塁打。
代走を告げられると、右手でヘルメットを振りながら声援に応え、圧巻のショーを締めくくった。
広島に3長打で4点を奪われた6回。しかし、その裏、加速し始めた中日打線は、4点のビハインドさえ感じさせなかった。

井端、荒木の連打で無死一、三塁とすると、森野が右中間に13号3ラン。

「高めに来たら打とうと思っていたところに高めが来た」

と、狙い通りの一発で一気に差を詰めた。

続くブランコは、2番手･牧野から外角高めのスライダーをバックスクリーン左に突き刺す28号ソロ。
あっという間に同点に追いつく。

そして、とどめは立浪の決勝タイムリー。

立浪は、長嶋茂雄氏（巨人軍終身名誉監督）の記録にあと1本に迫る通算2470安打に

「久しぶりにスカッとした当たりが出た」

と、笑顔を浮かべた。

今季限りでの現役引退を表明しているベテランだが

「自分で（引退を）決めてスタートしたシーズン。もうひと働きしたい」

と力強いコメントを残した。

この回、打者10人の猛攻で一挙6点を奪う大逆転。6月17日～7月1日の8連勝に続く今季2度目の7連勝で、12球団一番乗りで50勝をマークした。

対広島戦も1993年7月3日から同9月17日以来、実に16年ぶりの10連勝。首位･巨人に照準を合わせ、2.5ゲーム差でピタリと追走している。

「きょうは何もないよ」と落合監督は煙に巻いたが、強い中日がいよいよ本来の姿を現した。

(2009年7月22日)

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