AKB48劇場は赤字!? 研究生たちのギャラ事情も明らかに!
"会いに行けるアイドル"をコンセプトに結成されたアイドルグループ・AKB48が最も重きを置くのが、東京・秋葉原駅にある専用劇場で行う公演だ。365日ほぼ毎日アイドルが公演をすることでファンがいつでも彼女たちに会える、と構想して始まったグループ活動は6年が経過して、人気が高い選抜メンバーは殆ど劇場公演で見る機会が無くなってしまった。テレビやCM出演に忙しい選抜メンバーの代わりに劇場公演を支えているのは、研究生と呼ばれる駆け出しのメンバー達。研究生メンバーだけで行う研究生公演や、選抜メンバーの代理で正規チーム公演に出演する"アンダー"も担う。
派生ユニットを組んだり、ドラマに出演したりとメディア露出が多いメンバーと対照的に、名前が全国区ではない研究生は劇場公演が何よりも大事。そこでファンに認めてもらい支持を集めなければ、先に見据える夢の実現は近づいてこない。
ある意味最もAKB48らしい活動をする研究生たちの待遇はどうなっているのだろうか。秋元康が6月17日に放送されたBS-TBS『みんな子どもだった』に出演して、倉本聰からの質問に答える形でリアルな金額をも口にした。
秋元康いわく、彼は劇場の管理には携わっていない。当初1,000円だったチケット代金も今や一般男性3,000円に値上がりしたが、それでも公演自体は赤字だと語る。劇場は収容人数250名なので、満員になっても売上は一日最高75万。
一つの公演を作り上げるためには、秋元康以外に作曲家・編曲家・ダンス指導・衣装代等多額の資金が必要。およそ数千万に達するそう。衣装代ひとつとっても、全員分の衣装を1公演あたり7〜8パターン異なるものを用意する。
劇場公演に一度出演するごとのギャラも研究生と正規メンバーでは差があり、選抜メンバークラスがやはり最も高い。秋元康個人はギャラの額に一切口を出さず、株式会社AKSが劇場公演の運営を一任されている。
ただし、彼が知る範囲で、研究生だと一回あたり5,000円程度の額が支払われると話した。秋元康はあくまでプロデュース側の人間。経営は全く別の問題。そのため、金銭事情を意識しすぎず彼がやりたい事に拘りを持てるわけだ。
劇場のキャパシティは限られているため、収益を上げるにはインターネット生配信のDMM会員を増やすか、他方面での収益を劇場公演用の資金に回すしかない。
一般的に"下位メン"と称される非選抜メンバーや研究生たちの頑張りが、劇場公演を継続するために必要不可欠である。
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