ラフプレーで駒野友一骨折!! サッカー･日韓戦､アウェーの洗礼でハンド見逃しも!!

12日､サッカー日本代表が宿敵･韓国と対戦｡
結果はスコアレスドローに終わったが､数字以上に大荒れの試合となった｡

約7年半ぶりに敵地･ソウルでの開催となった日韓戦は､試合前からヒートアップ｡
親善試合でありながら選手たちが入場してくると､韓国サポーターは伊藤博文暗殺で知られる安重根初代韓国統監と豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に朝鮮水軍を率いて戦った李舜臣の書かれた巨大な横断幕を掲げ､日本との対決姿勢を強く表した｡

そんな完全アウェーの中､強豪･アルゼンチンを撃破し勢いに乗る日本は終始落ち着いたプレーで韓国を圧倒｡
ザッケローニ監督の掲げるコンパクトなサッカーを実践し､試合を優位に進めていたが､前半12分に悲劇は起きた｡

ペナルティーエリア内に上がったハイボールをDF駒野がヘディングでクリアしようとジャンプすると､遅れて韓国MF李青龍も駒野の後ろから競り合うようにジャンプ｡
駒野は空中で大きくバランスを崩し右腕から落下し､右ひじは痛々しく逆方向に折れ曲がった｡
苦痛に顔を歪める駒野はすぐに担架で運ばれ､DF内田と交代｡
その後､すぐに救急車でソウル市内の病院に搬送されレントゲン検査を受けた結果､右上腕骨骨折と診断された｡

アウェーの洗礼はこれだけではない｡
後半32分､MF松井が左サイドからゴール前へ上げたクロスボールは､韓国MF崔孝鎮の右腕にあたりゴールラインを割った｡
クロスを上げた松井をはじめ､キャプテンのMF長谷部などが審判にハンドを主張するが認められず､コーナーキックでプレー再開｡

試合後に松井は､
｢あれは本当にハンドだった｡審判も見えていたと思う｣(スポーツナビより)
とコメントし､悔しさをにじませた｡

今年に入り日本は韓国に2連敗しており､必勝を期して臨んだ今回の試合｡
ゲーム内容では圧倒したものの､リベンジを果たすことはできず､後味の悪い結果となってしまった｡

しかし､日本サッカー協会の小倉純二会長はアジアのレベルアップのため､日韓戦の定期化を示唆｡
リベンジの場は､まだまだ残されている｡

(2010年10月13日)

その他のSOCCERニュース