大家族･細野家の貧しい家計を助けようとする子供達の涙ぐましい努力!

群馬県伊勢崎市に暮らす6男7女15人家族の細野家｡両親は同市内の道路沿いで蕎麦屋｢めんこや｣を営んでおり､一階がお店､二階が一家の住居となっている｡

一家の家計を支える蕎麦屋は経営状況が非常に厳しい｡というのも､両隣に地元に根付いた老舗の蕎麦屋とうどん屋があり､東日本大震災の影響で現在の場所に引っ越してまだ1年足らずの細野家の店に客が入ってこない｡主な客層となる市役所職員は大抵両隣の店へ行くので､ランチタイムなのに客がゼロの時すらある｡

9月24日に放送されたTBS系『激闘大家族スペシャルお父ちゃん泣かないで6男7女15人家族大家族崖っぷちそば屋奮闘記』では､一家でどうにか客足を確保しようと奮闘する様子が紹介された｡
父親･細野繁利は蕎麦職人としておよそ15年腕を振るってきた｡子供達全員が｢食べてもらえば美味しさが分かる｣と自信を持って薦める腕前｡店は主に妻･細野恵美と二人で回し､休日や学校から帰宅後は四女･細野舞笑未ちゃんらが手伝っている｡

一日最低でも30人は客が来ないと厳しいと細野繁利は話すが､昼夜合計して10人に満たない日も珍しくない｡その為､長女･細野美笑ちゃんは高校生ながら｢無添くら寿司伊勢崎店｣で週3～4回アルバイト｡稼いだ額のうち一万円だけ手元に置き､残りは全て家計に入れている｡
長女しかり四女しかり､細野家の魅力はとにかく子供達がしっかり者ばかりで､両親を助けようとする想いが強い点だ｡家計が厳しくテレビゲーム機が買えないとなれば､男兄弟が自力で工作したおもちゃを兄弟姉妹で共有したり､積極的に店を手伝おうとする｡何より､誰一人貧しいことに不平不満を言わない｡

店の客数を伸ばすため､両親と年長組の姉妹に長男を加えた面々で家族会議を開き､メニューに写真を載せて印象を良くしようと決定｡そして長女がマンガ喫茶へ行き､PCで作成･編集｡肝心の写真は子供達が撮影して､一家で納得がいく出来栄えの新メニュー表が完成｡チラシとして近所の家庭に配ることにした｡チラシ配りも､年長組が下の子たちを面倒見ながら二組に分かれてポストに投函､または手渡しを行った｡

しかし､せっかく子供達が頑張ってチラシ配りをしたにも関わらず､翌日の配達注文は無く､夜の部は客数ゼロ｡最も頻繁に店番の手伝いをする四女･細野舞笑未ちゃんも､客が来ない時は父親と一緒に沈黙の時間を過ごす｡来る日も来る日も客足が伸びず待ちぼうけの時間ばかりで､母親は営業時間後清掃のアルバイトを開始｡

この状況はまずいと感じたのか､細野舞笑未ちゃんは一人でチラシ配りを行い､直接ご近所さんに店をアピール｡すると､数日後にチラシを見て店に来たという客が初めてやってきた｡お盆明けには両親だけでは回らなくなり､次女や四女､さらに長男･細野昂大くんも慣れないながら手伝いに駆り出されることに｡まだ十分な売上は立っていないが､わずかに未来が見えたような気がした｡

数ある大家族シリーズの中でも､細野家は最も親子の絆が強い一家と言えるのではなかろうか｡今味わっている辛い経験が将来役に立つように､そして彼らの努力が結果として実を結ぶことを祈りたい｡

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