3年B組金八先生〜2007
[第2話]
10/18放送

3年B組に転校生がやってきた。それは、森月美香(草刈麻有)という。彼女が真っ赤なセーターを着ていたことから、北副校長(金田明夫)は、「明日から制服を着てこい」という。しかし、美香は「制服を着る意味がわからない」と、かたくなに制服を着用することを拒否する。坂本金八(武田鉄矢)は美香の発言に興味を持つが、鹿嶋田校長(浅野和之)と副校長は「決まりを守れ!」の一点張りだ。

美香がクラスに行くと、「超カワイイ」と男子生徒たちは騒ぎ出す。その中で、美香は勝手に自己紹介を始める。私立からこの時期に転校してきたのは親から自由になるためで、これからは自分のために生きると宣言する。


そんな中、教育委員の氏家(加藤満)が桜中学に来て、孝志(坂本優太)の両親から「美術教師の立花(藤澤恵麻)を異動させてほしい」といってきたと報告する。氏家は、立花の口からこれまでの経緯を聞きだそうとするが、孝志自身のことを考えた立花は、本当のことを話せない。
そんなことを知らない孝志の両親は、さらにB組のほかの父兄にまで騒ぎを広めた。すると、『孝志の親が立花を辞めさせようとしている』という噂が広がり、立花を慕う大将(亀井拓)ら数名の男子生徒たちは激怒し、孝志は知らないと言ったにもかかわらず、孝志を殴ってしまう。

すると、立花は孝志のために、彼の絵を美術展に出すよう、校長に持ちかけられた。孝志のことを思う立花は迷うが、金八はそれは「かわいそうだからってカンニングをさせてやるのと同じことだ」という。

孝志はひとり悩んでいた。直接言われるだけではなく、3Bの「裏サイト」にまで、「孝志の親のせいで立花が追放される」などと書きたてられていたからだ。孝志はどうすることもできないまま、PCに「バカ親は死ね」とキーボードをたたいた。

翌日、3Bの生徒が立花の元を訪ね、自分たちの絵を美術展に出さないでほしいと言ってきた。美術展に出されると、えこひいきをされているとかいろいろな噂を立てられるからだという。立花は「あなたたちの絵がすばらしかったから」というが、それでも生徒たちはとにかくやめてほしいの一点張りだった。立花はさらに悩むのだった。

森月美香は再び、副校長から「制服を着ないのならよその学校に行け」と言われた。すると、美香は「私はここの学区に住んでいます。どうしても納得いかないのなら、私をこの学校から追い出してください」と言い返す。そのことを聞いた金八は、やはり美香と一度、きちんと話してみないといけないと思う。

立花は悩んだ挙句、とあることを思いついた。そして、美術の授業で、自画像を描かせたのだ。そのことを知った金八は生徒たちの自画像を黒板に貼り、「自画像を描くと、知らない自分が見えてくる気がするだろう」と話をし、「また、よく見て書いたはずなのに、自分が知っている自分とは違う気がしてくる。それは本当の自分ではないからだ」と続ける。そして、何より一番自分のことを見てくれているのは家族だから、案外、自分たちが知らない顔を教えてくれるかもしれないと締めくくった。

孝志は雨の中をさまよった挙句、家に帰る。遅くなって家に帰った孝志を迎えた両親に、自分があの絵を描いたのではないことを告白し、「ぼくがどんな人間なのか、もっとちゃんと見てよ!」と主張する。

何かを一つ乗り越えた孝志から「ホームページ」に書き込みがあった。「本当のことを言えた」という孝志を見て、金八は安堵するのだった。
帰り道、生徒たちに自画像を描かせたという立花に「いい授業だったと思います」と金八は話した。と、土手には夏休みの宿題を自分で書いている孝志の姿があった。「もしあれを提出したら、もう一度採点してやってください」と金八は笑顔で立花にいうのだった。
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キャスト
本田知美 / 高畑淳子(たかはたあつこ)
坂本金八(さかもときんぱち) / 武田鉄矢(たけだてつや)
東京都足立区立桜中学の3年B組担任。国語・・・
坂本乙女 / 星野真里(ほしのまり)
北尚明 / 金田明夫(かねだあきお)

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